HOME > ニュースページ > 環境問題 > 詳細

人工降雨が雪災害に=北京

2010年02月18日

【新唐人2009年11月3日付ニュース】 北京の平年の初雪の観測は11月末である。しかし今年はモンゴルからの寒気流に「人工天気影響弁公室」のおかげで降雪は一ヶ月早まり、初雪を観測したのは11月1日だった。立冬前の積雪により、北京の陸空交通は一時マヒ状態に陥った。

台湾の「中国時報」によると、北京の「人口天気影響弁公室」の責任者は、北京では干ばつが続き、如何なる降雨の機会も見逃さないと表明。「10月31日夜8時から翌朝7時まで、186本のヨウ化銀を発射した。」今回の人工降雪は1600万トンの降雪量を見込んでいた。しかし、降雨に使われるヨウ化銀は弱い毒性があり、大量に摂取すれば悪影響をもたらすとの声もある。

季節はずれの大雪は北京空港で200以上のフライトに遅延を招いた。東北から北京、長春から瀋陽などの交通運輸も大雪の影響を受けた。生活用品は運輸停止により価格が上昇。「北京晩報」によると、野菜の価格も普遍的に上昇した。暖房システムは運転が間に合わず、市民は自力で寒さを解決するはめになった。

中国人は古来、天と人はひとつであり、天地と人は融合し、互いに依存し合って生存すると信じていた。しかし共産党は「闘争哲学」、「人は必ず天に打ち勝つ」と宣揚し、天地自然を見下してきた。毛沢東いわく、「天と戦ってその楽しみは尽きず、地と戦ってその楽しみは尽きず、人と戦ってその楽しみは尽きない」。確かに共産党はその中で楽しみを得たのかもしれないが、人民はそのために痛ましい代価を支払った。

2008年、北京当局は1000発以上の人工降雨ロケットを打ち上げ、北京オリンピックの開幕式のために史上最大規模の人口降雨作戦を行った。しかし同年10月26日より北京市では100日以上の干ばつが続き、周辺地区では小麦が枯れ、農地がひび割れ、まれに見る広範囲の干ばつとなった。

「中国時報」によると、北京地区は1999年から8年連続の干ばつに見舞われ、昨年は少し緩和したものの、秋以降の降水量は減少を続け、前年同期よりも低い。2009年の初め、北京ではまた100日以上雨の降らない状態が続いた。「人は必ず天に打ち勝つ」と信じている気象専門家らもさすがに憂慮を示し、人工降雨を決めたのである。

偶然なのは、1999年から2009年までは中共が法輪功学習者への迫害を続けている10年間でもある。2007年7月25日、「法輪功迫害追跡国際組織」は生きた法輪功学習者からの臓器狩り事件の最新調査結果を発表した。その二日後、青海省の多くの地区に大雪が降り、北京でも旧暦6月に雪が舞う異常気象が現れた。中国では古来から冤罪が生じると真夏に雪が降るとの言い伝えがある。歴史上にもその記載がある。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2009/11/03/a375482.html#video (中国語)

トップページへ