HOME > ニュースページ > 漢方の世界 > 詳細

近視―菊花・クコの実と蜂蜜

2010年07月20日

最近、メガネをかける人がめっきり減った気がする。とはいっても、近視で悩む人は決して減っていない。これはコンタクトレンズの普及によるものだろう。現代人は、近視という悩みから、いまだに開放されてはいないのだ。

ご存知の通り、近視は多くの場合、目を酷使することによって起こる。だから、適度に目を休息させること、これが肝心なのだが、それがままならないのが現代人の生活である。仕事に勉強、さらにはテレビに携帯メールと、簡単に目を休ませてはくれない。
 
そこで林先生が今回紹介するのは、手軽に出来る目の保養体操だ。実は、目の周りには数多くのツボがある。そのツボを活用するのだ。眉頭にある「攅竹(さんちく)」、眉尻にある「絲竹空(しちくくう)」そして目頭にある「睛明(せいめい)穴」、こめかみの「太陽穴」。これらを1分くらいジンジンするまで指圧してから、目の周りをなでる。このほか、耳たぶの中央や外くるぶしの5寸上にある「光明(こうめい)穴」も有効だという。
 
ところで漢方の古書には「菊花とクコの実、蜂蜜で作った丸薬で目の病気知らず」という言葉がある。林先生はこれらに、ケツメイシ、遠志(おんじ)、桂円も加えることをお薦めする。また、菊花は白が良いのだそうだ。漢方では「白は肺に入る」「金は木を制す(※)」というが、金は肺を対応し、木は目と対応している。つまり、白い食べ物は肺に入ることで目の病気を制すと考えるのである。
 
※肺:白・金・大腸
肝:青・目・金

トップページへ