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「血まみれの臓器摘出」

2010年02月18日

【新唐人2009年11月18日付ニュース】11月16日、著名な国際人権弁護士のデイビッド・マタス氏とカナダの元閣僚で国会議員のデイビッド・キルガー氏はオタワの国会で新書「血まみれの臓器摘出」の出版発表会を行い、生きた法輪功学習者から臓器を摘出している新たな証拠を公表した。一方、法輪功の「明慧ネット」によると、人民解放軍の総後勤部は臓器摘出の核心機構である。 

マタス、キルガー両氏は2006年7月に一回目の調査報告書を発表し、翌年の1月には二回目の報告書を発表。報告書には、法輪功学習者の臓器狩りの証拠となる中国の多くの病院、拘置所、裁判所、公安機関の人員との電話通話の記録が収録されている。 

新書発表会でマタス氏は指摘した。「『血まみれの臓器摘出』は調査報告の第三版にあたり、多くの証拠は前の二版とは違う。中国の臓器移植法が変わり、市場が変わったからだ。しかし、法輪功学習者からの臓器摘出の数字は減るどころか増え続けている。」 

新書によると、2000年以来、中国ではドナーがはっきりしない移植が42,500件も行われており、それと同時に幾万にも上る法輪功学習者が監禁場所から失踪。広西省のある医者は電話インタビューで、自ら刑務所で健康な法輪功学習者を選び、その臓器を移植に使ったことを認めている。 

今年8月の「全国人体臓器寄付工作会議」で、中共衛生部副部長の黄潔夫(こう けつふ)は、中国は目下世界第二位の移植大国であり、移植件数は102、551件に上ると公表。同時に65%の臓器が死刑囚から来ていると認めた。 

マタス氏は指摘する。アムネスティーインターナショナルの数字によると、2004年から2008年まで中国の死刑囚の数は大幅に減少している。しかし臓器移植件数はほとんど変わっていない。すると、臓器は一体どこから来るのか?

国連の拷問問題特別調査官マンフレッド・ノワク氏は国連人権委員会に二部の報告書を提出し、中共当局にその返答を求めた。報告書によると、法輪功学習者らは心臓衰弱を引き起こす薬物を注射され、臓器摘出中またはその後殺害される。マタス氏は言う。 

「囚人は刑務所から、外に待機しているワゴン車に載せられる。彼らの臓器は通常、
車の中で摘出される、その後臓器は病院に運ばれる。」  

2006年4月13日、ワシントンで行われた記者会見である脳外科医の元妻が、2001年から6千人以上の法輪功学習者が瀋陽の蘇家屯にある「遼寧血栓中西医結合病院」に秘密裏に監禁され、うち4分の3の人が心臓や腎臓、肝臓、角膜、皮膚を摘出されたのち、死体焼却炉で火葬されたと告発した。 

瀋陽軍区総後勤部のある軍医の証言によると、蘇家屯地区の病院は全国36箇所の秘密収容所の一つに過ぎない。地方政府は管轄軍区の監督の下、重犯罪者の「資源回収機構」を設ける権利がある。これは中共中央軍委員会が1962年に通達した文書で、今でも有効である。 

『明慧ネット』の最近の報道によると、生きた法輪功学習者からの臓器摘出許可は軍委員会前主席の江沢民から直に来たもので、総後勤部が各地の秘密収容所から軍直系の病院や地方病院に調達する。軍の高層部は総後勤部を通じ直接暴利を得ることができる。 

2007年7月、「「法輪功迫害追跡国際組織」は生きた法輪功学習者からの臓器狩りの調査結果を発表した。調査員は家族が腎臓のドナーを探していると装い、北京の解放軍307病院に電話をかけた。 

「法輪功学習者であるかどうかは。時期が来れば、こちらから。上から資料をあなたに見せるから、資料をあなたに見せるから安心していい。」 

現職の総後勤部の衛生部長で元第二軍医大学学長の張雁霊少将(ちょうがんれいしょうしょう)は新華ネットで公言した。「1978年、軍全体で腎臓移植の手術ができる病院は3つだったが、現在は肝臓、腎臓、心臓、肺の移植および複数臓器の同時移植ができる病院が40軒以上あり、全国総数の4分の1を占める。」 

広州華僑病院で移植手術の麻酔担当の彭雪梅医師は、今年9月の「希望の声」国際ラジオ局の取材の際、臓器の入手経路は非常に多く、もちろん軍の背景を持つ南方病院も含むと洩らした。 

「多くは南方病院が腎臓を入手してから、こちらに持ってくる。入手経路があるということ、でもこれは言えない。公に言ってはならない。」 

マタス、キルガー両氏は25の提案を行った。中国政府に臓器提供と移植に関する法規を定め、調査のために刑務所を開放するよう求める。他の国にも移植のために、中国に入国するのを禁止するよう呼びかけるなど。 

昨年の11月、国連は中国に直ちに独立調査団を結成し、法輪功学習者に対する拷問や臓器狩りなどの告発について調査を行い、迫害の責任者を法律の下で裁くよう求めた。 

新書発表会には、カナダの国会議員のジェームス・ラニー氏とボリス・リズニュースキ氏も駆けつけた。ラニー氏は、「われわれは沈黙の代価を背負うことはできない。ジェノサイドの後に、『二度と繰り返さない』と叫ばれるが、今歴史は最も深刻な方法で繰り返しており、サイレンはすでに鳴り響いている」と述べた。 

マタス氏とキルガー氏は、ハーパー首相が中国訪問の際、法輪功学習者に対する臓器狩り問題を提起し、迫害停止を呼びかけるよう望んでいる。 

http://ntdtv.com/xtr/b5/2009/11/18/a379133.html#video  (中国語)

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