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子供の皮膚病―肺は皮毛を司る

2010年08月14日

皮膚の悩みは子供に限らない。アトピー性皮膚炎を代表とする肌の痒みは、実に多くの現代人を悩ませる。しかしたかが痒みとはいえ、完治する医療法が確立されていないのが現状だ。悲しいことに、痒み止めや抗炎症剤、ステロイドなどで痒みや炎症を軽減させることくらいしか出来ないのだ。 

では、漢方ではどうか。「肺は皮毛を司る」というように、まずは肺をケアする方法がある。
さらにこの肺は大腸と表裏の関係にあるので、大腸のトラブルを解決することも大切だ。確かに、便秘で肌荒れがひどくなるという話はよく聞く。
 
もう1つは風・湿・熱の撃退だ。漢方では病気の原因を内因・外因・不内外因に分けるが、その内の外因(風・火・暑・湿・燥・寒)に着目する。特に、外因の風・湿・熱が皮膚のトラブルと関係があるので、余分な風・湿・熱を除くのである。
 
胡乃文先生の話では、このような診断と治療で多くの肌のトラブルは解決できるという。肌を直接治療しないで肌のトラブルを解決できると?漢方は時に、我々現代人の常識を超える奥深さを秘めている。【漢方の世界】では、これからもこのような不思議に満ちた漢方の世界をご紹介します。お楽しみに。

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