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【禁聞】香港人9割「英国領に戻りたい」 「中国特色」にノー

2013年03月26日

 

【新唐人2013年3月24日付ニュース】“香港の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」がネット上で世論調査を行いました。“香港市民は投票で、英国統治下に戻ることを支持するか? その“結果、およそ92%のネットユーザーが”戻りたい“と答えました。政治評論家は、中国の特色ある社会主義が香港の人々にとって魅力がなく、この世論調査の結果は、まさに香港市民の北京政府の干渉に対する反発であると指摘しています。

 

「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」の世論調査は、多くの香港市民の声を表しました。果たして調査結果は、香港の未来を変える起点になり得るのでしょうか?あるネットユーザーは、中国共産党の洗脳教育は香港市民に、中国に対し更なる嫌悪感を抱かせるだけで、中国が変わらないのなら、最終的に香港の人々はこの民族の身分を放棄するだろうとコメントしています。

 

香港の作家 張成覚さん

「投票から分かることは中国の特色ある社会主義は香港の同胞にとって、魅力がないということです。これは中央集権制で、ごく少数の権勢ある高官が全てを独占し、人民大衆には権力が全くないのです」

 

香港誌「動向」 張偉国編集長

「多くの人が共産党の『統一戦線』や所謂『一国二制度』 、北京の『北大人』に対し、 『ノー』と言っています。投票によって香港が再び英国領になるか、独立するか、或いは別の形式で発展していくか、いずれも庶民の共産党に対する反対や反抗、抗争を表しています。彼らは自分の道を自ら選ぼうとしています。この点から言うと正常なことです」

 

香港が中国に返還される前に、中国とイギリス双方が署名した『中英連合声明』の第三条第二項の規定には、“外交と国防事務が中央人民政府の管理に属することを除き、香港特別行政区は高度な自治権を享有する”とあります。中国共産党はイギリスと香港市民に対し、香港の資本主義制度を変えず、香港の経済繁栄と社会の安定を50年保持すると約束しました。

 

香港誌「動向」 張偉国編集長

「彼らが約束した総選挙は何度も引き延ばされただけでなく、内容まで変えられました。当時承諾した約束の多くは空手形になってしまっています。香港市民は実際の生活を通じて、共産党の真の姿に気づきました。『ぬるま湯の中の蛙』のように、香港が少しずつ大陸の新たな植民地に変わっていくのに気づいたのです」

 

あるメディアの評論は、中国共産党は2つの手を使って香港支配を狙っている指摘。1つはエリートや親中勢力と通じ間接的に香港を統治していく。もう1つは、梁振英(りょうしんえい)行政長官の進んでいる道で、つまり全ての反対勢力を取り除き、現有の政商体制にとって代わり、中国共産党が直接香港を統治するやり方です。

 

香港誌「動向」 張偉国編集長

「香港の人々は皆自分たちの地位、政治権利や実際の生活に巨大な変化が生じている事に気づいています。チベットの今日、明日の香港であると気がついています。現在チベットで起きている暗黒で惨烈な迫害に、香港の人々は耐えられないと思います」

 

香港が返還されて以来、中国共産党は行政の主導を取ることで徐々に三権分立にとって変わり、“全国人民代表大会常務委員会の香港特別行政区基本法に対する解釈”をもって香港人の行政長官および立法会議院に対する総選挙の要求を否決し、愛国者の基準で行政長官の選挙を取り仕切りました。また、各種の統一戦線手段で香港の報道の自由を侵蝕し、さらには2017年の行政長官の初めての総選挙時、立候補者は必ず選挙委員会の内部“予選”を通過しなくてはならないとの案を提出しています。北京中央政府の気に入らない候補者を“ふるい”にかけ、落とすためです。言い換えれば、香港の行政長官は北京が決めるということです。

 

北京当局の数々の政治的干渉に直面し、とうとう我慢できなくなった香港人が、立ち上がろうとしています。

 

 “香港2013年民主の呼声”の第一声は、法学者・戴耀廷(たい ようてい)教授が発しました。「信報」(しんぽう)に寄稿した文章の中で戴教授は、北京が香港に総選挙を与えるのは有り得ないことだと指摘し、さらに大きな殺傷力を持つ武器である“セントラル占領行動“をもって、”香港の政治経済センターを麻痺させ、強制的に北京に立場を変えさせる必要がある”と述べています。

 

一方、作家の陳雲(ちんうん)さんはこの“セントラル占領”による総選挙勝ち取り案に賛同しません。セントラルを占領運動が”香港版天安門事件“に変わってしまう恐れがあると考えているからです。北京の天安門運動が失敗した後、大陸の民心はばらばらになり、最後の道徳力も消耗し尽くしてしまい、それ以来、民衆に正義心は存在しなくなりました。そのうえ官僚と商人が結託し、政府の中央集権も気に留めなくなり、隙間で生きる民衆は利益のみを求め、お金を稼いだらアメリカへ移民すると述べています。

 

香港の作家・陳婉蓉(ちん えんよう)さんも、“自由民主がもし共通の幸せならば、勝ち取る過程も公的事業である”と示しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/03/16/atext863911.html (中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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