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【禁聞】「終末」のような中国の環境

2013年03月29日

 

【新唐人2013年3月29日付ニュース】中国の環境問題は近年深刻化の一途を辿っています。今年の全人代期間中、北京が深刻なスモッグに見舞われたほか、上海黄浦江では大量の豚の死骸が現れました。あるメディアは、中国の光景はまるで終末のようだと喩えています。しかし、環境部のトップを8年間務めた周生賢(しゅうせいけん)部長は、依然としてその座に留まり、ネットユーザーから砲火を浴びせられています。

 

10年前にSARSの蔓延を指摘した中国共産党人民代表・鐘南山(しょうなんざん)氏が今年の全人代で嘆きました。“人間の最も基本的な需要は、空気、食物、それと飲み水である。しかし中国ではどれも安全性に欠け、幸福感などまったくない“

 

アメリカの“ニューヨークタイムズ”は、“全人代で政権交代が行われているとき、中国では終末のような光景が現れた。上海では市民の飲用水の水源となっている河で16,000頭の豚の死骸が発見され、首都北京は火山の煙霧のようなスモッグに覆われている”と報道。

 

しかし、3月16日の全人代会議では、環境部の周生賢部長が最低得票数で、環境部長の座に留まりました。

 

あるネットユーザーは疑問を投げかけます。“ある河が豚でいっぱいになり、他の河はすでに枯れている。都会はスモッグに覆われ、数百万人が粉塵を吸って肺の病気にかかった。これらは環境部長の功労ではないのか?”

 

また、別のユーザーが周部長の8年間の“業績”を羅列しました。

 

2006年、甘粛省徽県(きけん)で鉛中毒発生。2007年、太湖で藍藻(アオコ)が大量に発生。2010年、福建省で紫金鉱業の廃液漏れによる汚染事件。2011年、コノコフィリップスの渤海湾原油流出事件。2012年、広西省のカドミウム汚染と北京のスモッグ。2013年、山西省のアニリン漏れ事件、山東省の地下水汚染および上海黄浦江の豚の死骸事件。

 

ネットユーザー 王さん

「環境部はどこに汚染があるか調べて、処罰を行うべきです。しかし腐敗しているから、これを理由に金を徴収しに行きます。金さえ払えば、処罰はしないで、目をつぶります。上から下までこの有様です」

 

また、中国では大手の汚染企業は、どれも地元の官僚と結託していると述べます。

 

ネットユーザー 王さん

「官僚の利益と関わりますから、調査すると思いますか?大きい事件は調査できないし、小さい事件でも金を求めます。品質検査総局や工商総局が商品の品質問題を調べるのと同じで、金さえ渡せば済むのです。彼らが認めるのは金だけです」

 

北京の環境保護活動家・戴晴(たいせい)さんは、中国の環境問題がここまで深刻化した現在、民衆はもちろん、共産党の人民代表さえも怒っているのに、しかし、環境部の連中は環境保護より自分の官職ばかりを気にしていると憤慨します。

 

北京の環境保護活動家 戴晴さん

「自分の官職だけ務めて、高級をもらって、各種高官待遇を満喫し、口先だけで環境保護を唱え、一部政策を制定し、一部法規を公布します。何もできないときでも、官僚の美味しいところは決して放棄しません」

 

3月上旬、アメリカの国家経済研究所(NBER=National Bureau of Economic Research of the US)がある論文を発表しました。作者は中国283都市の研究を通じてある現象に気づきました。つまり、地方官僚が資金を投入して汚染を処理した場合、昇進の希望がほとんど絶たれるということでした。一方、大金をはたいて高速道路やその他の交通インフラを建設した場合、しばしば環境を犠牲にすることになりますが、官僚はGDPへの貢献として評価され昇進につながると言います。

 

中国共産党当局は汚染をもたらした官僚を奨励するだけでなく、同時に民衆の自発的な環境保護を阻止しています。関連データによると、1996年以来、環境問題が原因で引き起こされた大規模集団抗議事件は毎年29%増のスピードで増え続けています。

 

アモイ、寧波、大連の石油製品パラキシレン(PX)プロジェクト、および什邡市(しゅうほう-し)の銅モリブデン(MoCu)プロジェクトから啓東市の王子製紙の排水計画に至るまで、いずれも中国当局が企業と結託して、高汚染性のプロジェクトを強制的に推し進めたものでした。結果、地元住民を大規模抗議へと駆り立てましたが、当局は軍や警察を派遣して容赦ない鎮圧を行いました。

 

在米時事評論家・伍凡(ごぼん)さんは、中国の生態環境の悪化は、最終的に人民の蜂起を招くと考えます。

 

時事評論家・伍凡さん

「生態環境が益々悪化し、全ての人が巻き込まれています。金の有無、権力の有無に関わらず、皆巻き込まれています。これは共産党独裁を終わせるために、最も人心を奮い立たせせることです」

 

また、中国の環境汚染は共産党の腐敗同様、一日でも長く存続すれば汚染もその分深刻化すると指摘します。庶民の生存を脅かすようになった時点で、中国共産党の崩壊も間近に来ていると述べます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/03/26/atext869312.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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