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【禁聞】専門家「20年後中国の水資源はなくなる」

2013年05月20日

 

【禁聞】専門家「20年後中国の水資源はなくなる」

 

【新唐人2013年5月20日付ニュース】中国は干ばつや水不足が極めて深刻な国で、一人当たりの水資源が最も少ない13か国の中のひとつにあげられています。そのうえ、ここ数年の一連の政策におけるミスや、経済発展のみを求め結果を考えない大規模開発などが、水不足にさらに拍車をかけています。イギリスのメディアは、中国の水不足問題は経済成長に影響を与える可能性があり、早期解決に努めなければ“チャイナ・ドリーム”の実現はできないと指摘しています。

 

イギリスの新聞“フィナンシャル・タイムズ”が文章を発表し、“急速に経済発展を遂げている中国は、一人当たりの水資源が世界水準の僅か四分の一の「水不足大国」であることを忘れているようだ。中国の経済成長による消耗と環境汚染は、水資源不足を急速に悪化させてしまった。これと同時に水不足の問題は、中国経済の成長にとって脅威になりつつある”と述べています。

 

フィナンシャル・タイムズは“世界銀行”の報告を引用し、水資源の危機による経済損失はすでに中国GDPの2.3%を占めていると指摘しています。

 

「グリーンピース」気候とエネルギープロジェクト 孫慶偉主任

「良い経済発展モデルは短期間のうちに、GDPの増加を保証するだけではなく、長期的に 我々の次の世代やもっと先でも持続的に発展できるモデルであるべきです。目先の利益だけを求め、水資源を破壊し、環境を破壊するといった成長は採るべきではありません。この種の経済発展は本当の発展ではありません」

 

中国政治&社会ウォッチャー 戴晴さん

「このGDPには何の意義もなく、彼らは数字ゲームをやっているだけです。GDPが上昇したら、国民経済が発展し、人民の生活も幸せになると思い、経済発展のために払う環境の代償を問うことはなく、人民の幸福の中にどれほどの脅威が含まれるのかも問いません」

 

専門家は、自然環境の変化の要因のほか、経済建設の過程における大量の工業用水、農業用水および環境汚染などが水不足の主な原因だと考えています。そのうえ、当局の立て続けな政策のミスがさらに追い打ちをかけています。例えば、湖を農業用地として利用、三峡ダム、南方地域の水を北方地域に送る南水北調(なんすいほくちょう)、河の流れを変えるなどのプロジェクトはいずれも大きな論争を巻き起こし、専門家からも反対を受けました。

 

中国政治&社会ウォッチャー 戴晴さん

「北京の水不足の調査を行いましたが、外省から北京に流れ込む二本の大河がありますが、一本は西の永定河、もう一本は東の潮白河。この二本の河はいずれも上流にダムが建設され、水がせき止められています。永定河の上流には200基以上のダムが建設され、水が堰き止められたため、完全に干上がりました。潮白河も水がありません。干上がってしまいました。北京市内の河は汚染され、使用できません。これも水不足の原因の一つです」

 

「グリーンピース」気候とエネルギープロジェクト 孫慶偉主任

「いま皆が目にしていますが、多くの河にダムが建設され、地下水も大量に抽水されています。これらは局部地区の水資源破壊を招いています」

 

データによると2012年から現在まで、香港上海銀行(HSBC)、KPMG、グリーンピース、中国科学院地球科学研究所などの組織が中国の水不足に関する報告を提出しています。専門家は、20年後、中国は飲用できる水資源が見つからなくなると警告しています。

 

多くの水不足に関する資料に直面し、中国共産党官僚も水資源不足の深刻性を意識し、亡羊補牢(ぼうよう ほろう)の政策を提出。しかし、実行するには至っていないようです。

 

「グリーンピース」気候とエネルギープロジェクト 孫慶偉主任

「現在一部の措置では水資源管理の強化を唱えていますが、問題解決にはほど遠いのです。解決のための具体的な措置はありません。最も根本的な経済発展モデルの調整、つまり 過剰に資源を消耗し、環境破壊を代償とする発展モデルを変えなければ、この問題の解決は楽観できず、この方面における実際の行動がありません」

 

フィナンシャル・タイムズはまた、中国の水資源不足はすでに中国の社会、政治や経済の各方面に影響しており、もし当局がこの問題を解決できなければ“チャイナ・ドリーム”の実現は難しいだろうと指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/18/atext899820.html(中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

 

 

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