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【禁聞】NYタイムズ「収容所からのSOS手紙の裏側」

2013年06月20日

【新唐人2013年06月20日付けニュース】去年、アメリカの女性がハロウィングッズの中に入れられた助けを求める手紙を発見してから、国際社会の注目を浴びました。近日、ニューヨークタイムズが偶然の機会に、当時の手紙を書いた男性を取材しました。

 

去年12月、オレゴン州の地元メディアがハロウィングッズの中から助けを求める手紙が発見されたと報道。手紙には法輪功学習者や他の受刑者らが遼寧省馬三家強制労働収容所で虐待を受けていると書かれ、国際社会に助けを求めていました。

 

ニューヨークタイムズ紙6月12日付けの報道によると、記者が中国で労働教養処分を受けたことのある人を取材していたとき、馬三家強制労働収容所に監禁されたことのある47歳の男性・張さんが、手紙は自分が書いたものだと名乗り出たそうです。張さんは2年間で20通あまりの同じような手紙を書いたといいます。

 

張さんによると、手紙が海外で発見される事を長い間ずっと願っていたそうです。しかし、時間が経つに連れ、希望を捨てるしかなかったといいます。

 

ニューヨークタイムズは、これらの状況は他の受刑者らからも証言されたと強調。筆跡と英語のレベルから、確かに手紙を書いたのは張さんである事が証明されました。

 

張さんによると、手紙は大きな危険を冒して書いたものだそうです。収容所の中では紙やペンの所持が禁止されているため、看守の事務室を掃除する際に紙とペンをこっそりと持ち出したそうです。毎回手紙を書くときも、他の受刑者が寝入ってから、音を立てない様にして素早く書き、二段ベッドのパイプの中に隠していたといいます。それから機会を見つけて海外輸出用の製品の中に隠しいれたそうです。

 

時事評論家の夏小強(か)さんは、張さんが危険を冒しながらこのような方法で助けを求めたのは、法輪功が迫害されている事実を世の人々に知ってもらい、迫害をストップさせるためであると示します。

 

時事評論家 夏小強さん

「張さんの助けを求める、ための難しさからもわかるように、外界が今知っている、法輪功迫害の程度は氷山の一角に過ぎません。どれほどの法輪功学習者が残酷な迫害を受け、虐殺されたかを全部知ることはまだできません。中共の情報封鎖によってこれらの罪悪が闇の中に隠蔽されているのです」

 

ニューヨークタイムズはまた、最も残酷な迫害を受けているのは信念を放棄しない法輪功学習者であることを、取材に応じた全ての人が認めていると報道。電気ショックの他にも、手足を4つのベッドにそれぞれ固定され、それからベッドを外側に引っ張る酷刑を課されます。何日もこのまま放置され、自分の排泄物の上にずっと寝かされるといいます。

 

法輪功学習者 謝さん

「馬三家で最も有名な酷刑が「引き裂き刑」(中国名:抻刑)です。二段ベッド二組を使い、左右にそれぞれ一組ずつ鉄のベッドを使います。人をベッドに縛りつけてから、両手と両足を左と右から、それぞれ引っ張ります。ベッドを外側に引っ張るので、両手と両足も一緒に引っ張られ、古代の「五馬分屍」(車裂きの刑)のように、極限まで引っ張られると、靭帯や手足がだめになり、動けなくなります」

 

かつて馬三家女子労働収容所に監禁されていた謝さんは、中国共産党当局は信念を放棄させるために、連続3日間睡眠を奪い、気を失うまで氷で刺激していたと話します。

 

また、馬三家女子労働収容所で行われる拷問はその種類が多く、タイガーベンチや小部屋監禁、吊るし上げ、死人ベッドのほかにも、地下牢や水牢もあり、“死亡指標”まであるそうです。拷問で死亡したら、自殺または病死したと報告するといいます。

 

時事評論家 夏小強さん

「もう一つ中共の法輪功に対する迫害は、すでに多くの国にまで及び、米国を含む西側国家や政府もこれらを経験しています。例えば 最近デンマークで波紋をよんでいる、言論の自由に対する中共の破壊事件が典型的な一例です。勿論 他の国でも発生したことがあります。これらのことから中共は西側の文明と法律に対しても、挑戦していることがわかります」

 

法輪功に対する中国当局の迫害はすでに14年間続いています。夏(か)さんは、中国共産党はこの14年の間、迫害のために巨額を費やし、社会のモラルを更なる崩壊へ導き、中国社会に深刻な影響を及ぼしていると指摘します。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/14/a914002.html   (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/蒋)

 

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