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国営企業が内蒙古で砂漠化引き起こす

2013年07月31日

【新唐人2013年07月31日付ニュース】国際環境保護団体グリーンピースは、先日発表したレポートの中で、中国で最も大規模な国営石炭企業「神華グループ」が長期にわたり、内モンゴル自治区で水源や環境を著しく破壊したため、草原の砂漠化を引き起こしたと伝えました。

 

2006年、神華グループは“燃料転換プロジェクト”のため、内モンゴル自治区オルドス市のマオウス沙地で取水作業を始めました。

 

取水された地下水は既に5000万トンに上ります。このため、付近の蘇貝淖尓湖の面積は、この7年で62%減少しました。この他、生態環境への悪影響も目立ち始めています。

 

環境保護活動家 孫慶偉さん

「例えば地下水位が下がれば、地表水や湖が縮小します。水が豊富にあった井戸も干上がり、地元住民や家畜の飲用水が無くなり、植物も枯れてしまいます」

 

また、対外的には同プロジェクトをゼロ汚染とPRしている神華グループが、実際は吸水坑を利用して密かに基準値をはるかに超える工業廃水を排出していたことが、グリーンピースの調査により明らかになりました。

 

環境保護活動家 孫慶偉さん

「工場では周囲の荒地に直接汚水を流しており、地下に浸み込んでいます。我々もサンプル検査したところ、70種類以上の有毒・有害物質を検出しました」

 

《神華グループへの電話取材》

記者

「お聞きしたいのは、この種の汚染と水の消耗は突発的な事件ではありません。神華グループがなぜ過去数年間、配慮しなかったのですか」

 

神華グループ広報課

「今、彼らが言っている事は・・・我々も検査を行います」

 

在米中国環境保護作家 鄭義さん

「今の様な制度下において、いわゆる『自己調査』は基本的に偽物です。なぜなら今の制度では、役人同士が庇い合っており、環境破壊から巨大な利益を得ているグループにどうして自己調査を期待できるでしょうか?」

 

神華グループは中国共産党中央政府が直接管轄する屋台骨企業53社のひとつです。グリーンピースが神華グループの生態環境破壊を暴露した後、関連ミニブログ(微博)はすぐに削除され、各ウェブサイトも転載を禁じられました。

 

在米中国環境保護作家 鄭義さん

「彼ら(汚染企業)と環境部門、政府職員たちは利益共同体です。民衆と環境にとって敵であると、自覚している利益グループです」

 

環境保護活動家は、中国人の後代は写真の中で草原の様子を知ることしか出来なくなるのではないかと憂慮しています。

 

環境保護活動家 孫慶偉さん

「利益は一部の人に奪い去られ、損害はほかの人が負います。これら最も貴重なものは消えたら、二度と戻って来ません。皆が被害者になります」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/27/atext938832.html(中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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