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【禁聞】人権機構 中共「児童権利条約」を蹂躙

2013年10月21日

【新唐人2013年10月21日付ニュース】国連人権機構“子供の権利委員会”は最近、スイスのジュネーブで会議を開き、中国での“子供の権利条約”の執行状況に対し、審議を行いました。審議会では、中国国内の子どもの権益に対する侵害や女性に対する強制堕胎などをめぐり、中国代表に多項目の質疑を提起しました。中でも、法輪功学習者の未成年の子供たちが迫害・差別されている問題に、委員会の注目が集まりました。

 

 “子どもの権利条約”は、1989年に国連総会で採択された初の法的効力を持つ国際条約です。1990年9月2日に発効し、現在193カ国が締約しています。締約国での執行・進捗状況を監督する国連“子どもの権利委員会”は、9月26と27日、中国での執行状況に対し、審議を行いました。

 

審議会に先立ち、複数の海外人権団体および中国の非政府組織や民間独立人権団体が、子どもの権利委員会に大量の資料や報告書を提出し、中国国内の子どもの権益が深刻に侵害されていることを訴えました。中でも、中国共産党政権が法輪功学習者の子ども達に対する迫害に関する報告書に注目が集まり、委員会は9月24日、法輪功人権代表・陳師衆さんと迫害を受けた法輪功学習者の子どもと会見しました。

 

法輪功人権団体報道官 陳師衆さん

「今回の審議はかなり厳しく、多くの問題が暴露されました。委員会は中国の児童問題の審議の際、あらゆる方面から徹底的に中国の児童問題を暴露し、中共の欺瞞宣伝とは対照的なものでした。彼らが質問した多くの問題は、中国児童が直面している苦境を系統的に映し出しています」

 

陳さんは国連に提出した報告書の中で、中国共産党が法輪功学習者の子供たちに対して行っている数々の迫害、たとえば、子どもに対する不法な拘束、殴打による自供、強制退学、人質に取るなど、多くの迫害手段を列挙しています。陳さんは、“中国共産党当局は子どもの権利条約を履行していないだけでなく、条約のほとんどの条項に違反している”と指摘しました。

 

法輪功人権団体報道官 陳師衆さん

「先ず子どもの生きる権利を侵害しています。多くの法輪功学習者の子供が迫害で死亡しています。他にも子どもに対し、直接拷問をしたり、任意に拘束したりしますが、未成年を拘禁してはいけません。もう一つよくあるケースは、親の養育保護権利の剥奪で、哺乳期の子供の母親すら拘留するのです。さらには子どもを人質にするケースも少なくありません」

 

今年9歳の牛清清(ぎゅうせいせい)ちゃんは4歳のとき、目の前で母親が警察に乱暴に扱われ、拉致されるのを目撃しました。トラウマにより一度自閉症になり、委員会が注目する案件のひとつになりました。

 

法輪功学習者 張連英さん

「子どもを連れて、買い物から帰って来たとき、アパートの前で突然後ろから、誰かに腕で首を絞められ、地面に倒れされました。娘は恐怖のあまり必死に『ママ』と叫んでいました。。彼らは私の頭に黒い袋を被せ、引きずって行きました。娘は雨の中でずっと立っていて、かまう人は誰もいませんでした。まだ4才でした。私が引きずられて、行くのを見て、『ママ ママ』と泣き叫んでいました」

 

二年半にわたる監禁と拷問を受け、傷だらけの身体で釈放された張連英(ちょうれんえい)さんは、娘があのときのショックで自閉症になってしまったことを知り、号泣しました。

 

法輪功学習者 張連英さん

「弟夫婦が娘を外に遊びに連れて行って、写真を取ろうとしても、娘は笑う事を知りません。誕生日になって、おばが写真を取るから笑ってと言うと、娘は泣き出して、『笑えない』と言いました。娘のあの写真を見るたびに思わず泣いてしまいます。胸が引き裂きそうになります。子どもに負わせた傷は重すぎるのです」

 

法輪功人権団体報道官 陳師衆さん

「子どもの目の前で、親を殴打したり、逮捕したりする行為は子どもの心に深い傷を残します。子どもは恐怖のあまり気が動転したり、精神喪失になったケースも多くあります」

 

健康に生まれ、安全な水や充分な栄養を得て、健やかに成長する生きる権利、教育を受ける権利を含む育つ権利、あらゆる種類の差別や虐待、搾取から守られる権利、自由に意見を表したり、集まってグループを作ったり、活動などに参加する権利。これらは「子どもの権利条約」の4つの柱です。しかし中国共産党の迫害下に置かれている法輪功学習者の子どもたちにとって、これら最も基本的な権利は、手の届かない夢のまた夢でしかありません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/07/a979917.html (中国語)

(翻訳/徳山 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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