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【禁聞】中国軍の7割が一人っ子

2014年02月13日

【新唐人2014年2月13日付ニュース】中国当局の一人っ子政策は数々の悲劇を生み出しているだけでなく、後顧の憂いも絶えません。最近、香港メディアが中国解放軍兵士の7割が一人っ子であると報じました。一旦、戦争が勃発し、一人っ子が戦死した場合、その親は寂しい老後を送る事になります。ある母親は、この国は国民の国ではないので、自分の子どもは絶対軍隊に行かせないと示しています。

 

香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、中国解放軍の7割の兵士が一人っ子です。戦争が勃発し、一人っ子を戦争に送った場合、老後を子どもに頼る中国の親たちは、老後の保障がないという深刻な問題に直面します。

 

マカオの軍事専門家、黄(こうAntony Wong Dong)さんは、中国の軍事規定では脱走兵はその場で撃ち殺す事ができ、一人っ子の女性であっても戦闘を怖がってはならないと話します。一人っ子の兵士が戦死または重傷を負った場合、その家庭は誰が面倒を見るのかと疑問を呈します。

 

陝西省の国営企業の職員、李さんは、当局が庶民のために責任を持つ事はあり得ないと述べます。

 

陝西省国営企業職員 李毓さん

「これは彼らの考慮範囲外です。多くの退役軍人が今生活の保障がなく、悲しい老後を送っていますが、政府は無視しています。生活費は月数十元です。国のために戦ったのに、責任のある政府ならば、民族英雄をこのように扱いますか」

 

江蘇省で会社を経営する徐さんは、自身の体験をもって、当局の軍人とその家族に対する無責任さを非難します。

 

徐さんは軍人の家庭に生まれ、父親はいわゆるベテラン「革命者」でした。徐さんの息子は武装警察部隊の兵士で、弟も軍人でした。

 

徐さんの会社には100人あまりの従業員がいますが、地元政府の不動産開発プロジェクトのため、建物が強制立ち退きに遭い、工場の機器も壊されました。徐さんと従業員は暴力を振るわれ負傷し、休暇中に実家に戻った息子も殴られ、脳内出血になりました。

 

江蘇南通市軍人家族 徐麗艷さん

「祖国を守るために子どもを軍隊に行かせました。しかし 息子は4年も軍人をやっているのに、強制立ち退きの件で、巻き込まれ、除隊するはめになりました。殴られ負傷しましたが、誰が責任を持ってくれますか」

 

徐さんは、共産党の官僚はまるで匪賊のように自分の家を壊したのに、なぜ息子に政権を守らせる必要があるのかと詰問します。

 

江蘇南通市軍人家族 徐麗艷さん

「私は今 監視されています。まるで敵です。自分の家も守れないのに誰を守れますか?自分で自分を守る事もできません。来世には子どもがいても、軍隊には絶対行かせません」

 

徐さんは強制立ち退きの補償を求めて地元政府に陳情を行い、抗議のためのデモを申し込んだことで、地元警察の監視対象となっています。さらに、武装警察本部は徐さんの息子が在籍している部隊の上司を北京に呼びつけ、息子の除隊を命じました。

 

一方、李さんは、共産党の軍隊は主に内部の闘いのためだと考えます。

 

陝西省国営企業職員 李毓さん

「対内鎮圧のためで、対外的に戦争するつもりはまったくないのです。その実力と編成は対内であれば十分です。外国と戦争する気があれば、多くの事はとっくに解決し、『厳正な抗議』を重ねなくても、よかったのかもしれません。戦争になったらおしまいです。彼らにも分かっている事です」

 

国際メディアも、中国は世界でも最も多い軍隊を有しているものの、その戦闘力については多くの人は疑問視していると伝えています。李さんも、同感を示します。中国共産党の軍隊は合理性もなければ合法性もなく、当初から暴力的な手段で奪い取った政権であり、国民に選ばれた合法的な政権ではないと話します。

 

李さんには子どもが1人しかいません。軍隊には絶対行かせないと話します。

 

陝西省国営企業職員 李毓さん

「行かせません。この国は私の国ではないから。国は私の国ではないので、私は愛していません。子どもを戦場には絶対行かせません」

 

中国当局は一方では一人っ子政策をもって国民の子どもを産む権利を制限しながら、一方では政権のために命を出すよう求めています。一人しかいない子どもを失うと、その親はどのような老後に直面するのでしょう。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/02/08/atext1058064.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/工)

 

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