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広東省で大規模抗議 鎮圧で8人死亡

2014年04月01日

【新唐人2014年4月1日付ニュース】広東省茂名市(もめい-し)で3月30日、パラキシレン工場の建設に反対する市民およそ1万人がデモ行進を行ないました。夜7時には市役所の前に再び市民らが集まり、当局は武装警察を出動して鎮圧にあたりました。市民との間で激しい衝突が発生し、8人が死亡し、数百人が負傷。当局は情報を封鎖し、ネット上の書き込みを大量に削除しています。

 

30日午前8時、「パラキシレンは茂名から出て行け」と書かれた横断幕やパネルを掲げた市民およそ1万人が、市役所までデモ行進し、プロジェクトの停止を求めました。夜7時には再度市役所前に集結し、抗議を続けました。地元当局は武装警察を動員させ、催涙弾や高圧放水などで市民を鎮圧しました。

 

茂名市役所付近住民 周さん

「午前8時頃、大勢の人がデモ行進し、スローガンも叫んでいました。大勢の武装警察が来て、数人が死亡しました。夜には大勢が拘束されました。情報は封鎖され、書き込みも削除されました。ミニブログもだめで、地元メディアも報道していません」

 

茂名市民 莫先生

「唐辛子水や煙幕弾で阻止しました」

 

ネット上の情報によると、市民らは警察車両に火をつけ、市長の車もひっくり返され、信号機や広告パネル、欄干なども壊されました。市役所も市民らに占拠されそうになったそうです。衝突は午前3時まで続き、警察に殴打された市民2人が死亡。31日の情報では8人が死亡したと伝えられています。

 

市民 陳さん

「化学工場は市街地から近く、反対に遭っています。原子爆弾を家に置いているような感じです。市役所あたりは朝から多くの人が集まり、夜にはなると、武装警察が人を殴りました。化州、茂名、高州などから官僚や兵士、武装警察が来ました」

 

情報によると、問題になっているパラキシレンプロジェクトは市政府と茂名石油化学公司の合資で、市街地から7キロしか離れていない所に建設される予定です。化学繊維やプラスチックの生産に使われるパラキシレンは環境汚染をもたらし、人体に有害な化学物質です。中国では近年、アモイ、大連、昆明などで、パラキシレン工場建設に反対する大規模デモ抗議が度々発生しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/03/31/atext1092639.html 中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)

 

 

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