【新唐人2014年6月3日】5月30日、雲南省羅平県と貴州省三穂県で、警察が住民を射殺し、その遺体を奪い取る事件がありました。両方とも死者の遺体の行方は分かりません。31日、遺族と住民らがそれぞれ地元政府までデモ行進しました。
5月30日、警官3人が雲南省羅平県の白龍潭村で食事をしていた際、酒を飲んで酔っぱらった警官1人が地元村民と口論になりました。村民の陳学礼さんが止めに入ったところ、酔っぱらった警官が拳銃を2発打ち、陳さんを射殺しました。31日、村民らは陳さんの遺体を担いで、地元県政府までデモ行進しましたが、大勢の警察に遺体を奪われました。
雲南省羅平県 郭さん
「遺族らがデモ行進し、遺体を政府の門の前に置いたところ、警察に奪われました。憤りを感じます。彼が間違ったとしても、射殺してはいけません。そのうえ警官は酒を飲んでいました。許せません。説明すべきです」
同じ日の夜、貴州省三穂県の花園辺村では妻と喧嘩になっていた村民が警察と口論になりました。その後、複数の警官が村民の家に押し入り、発砲したあと警棒で村民の頭を強く打ち、その場で死亡させました。翌日午前4時すぎ、地元の公安局長などが300人近い警察を率いて、遺体を奪いました。現場にいた複数の村民が警官隊に殴打され負傷しました。
貴州省三穂県 張さん
「警官が銃で人を殺した後遺体を奪っていきました。射殺したのに、誤って傷を負わせたと言っています」
31日、遺族と一部村民らは横断幕を掲げて県政府までデモ行進し、政府に説明を求めました。
貴州省三穂県 張さん
「遺族のほとんどがデモに行きました。一部村民も一緒に行きました。県政府には1〜2千人行ったでしょうか。警察が前に100人ほど、後ろにまた1つの中隊が出動しました」
貴州省三穂県公安局は、死者が刃物を持って人を切りつけたと伝えています。雲南省羅平県政府は死者が中華包丁で騒ぎを起こし、警察の銃は暴発したのだと伝えています。これに対し、地元の村民らは当局が警察を庇っていると、怒りを隠せません。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/02/atext1113526.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)