HOME > ニュースページ > 政治 > 詳細

中共「邪教リスト」から見る司法の無秩序

2014年06月04日

【新唐人2014年6月4日】5月28日、山東省招遠市のマクドナルドで、男2人、女4人のグループが食事中の女性客を袋たたきにし、皆の見る前で殴り殺しました。事件がネット上で暴露されると、大きな波紋を呼びました。事件から3日後、警察は犯人6人は当局が邪教と認定する「全能神」のメンバーであると発表しました。引き続き、当局が認定したいわゆる「邪教」リストが公表されました。しかし、このリストには当局が「邪教」のレッテルを貼り、15年間弾圧して来た法輪功の名前はありません。では、ある問題について考えざるを得ません。いわゆる邪教を認定する資格があるのは誰なのか。十数年来、中国司法の正義が崩壊の一途をたどっているのは、何が原因なのか?多くのネットユーザーが討論しているこれらの話題について、中国問題専門家、横河さんに聞いてみました。

 

いわゆる「邪教」の認定を、なぜ中央弁公庁、国務院弁公庁、公安部が出すのでしょうか。

 

中国問題専門家 横河さん

「分けて説明する必要があります。中央弁公庁は『中共中央』に属し、党内の文書を定める役割で、司法の参考にはなりません国務院弁公庁は政府機構として、いかなる団体を『邪教』と、認定する資格はありません。公安部は法の執行機構として、立法権はありません。よって今回認定した14の『邪教』に法律的効用はありません」

 

今回のリストに法輪功は含まれていませんが、では、これまでの15年にわたる弾圧の根拠は何なのでしょうか。

 

中国問題専門家 横河さん

「法輪功に対する迫害は政治キャンペーンであり、法律上の根拠はありません。当局は当時 2〜3ヶ月で法輪功を消滅できると思っていたのでしょう。弾圧して1〜2ヶ月後に、法律根拠が何もないのを発見し、全人代常務委員会が急遽決定を出しましたが、法輪功には触れていなかったのです。どうしましょう?そこで最高裁判所、最高検察院がこの法律について『解釈』したのですが、この時も法輪功には触れていません。その後、再度『通知』を出して、この『解釈』をさらに『解釈』し、実は法輪功に対するものであると解釈しました。法律は『上位法」が『下位法」を管理するものですが、彼らは『下位法』から上に行ったのです。これは中国の司法史における最も荒唐無稽なことです」

 

今回招遠市で殺人事件が発生した後、人々は警察当局の処理方法に対し、疑問を投げかけました。評論の多くは、現下の法制システムに対する人々の信頼が完全に失われている事を物語っていると見ています。これはなぜでしょうか。

 

中国問題専門家 横河さん

「1999年、当局は先ほど言及した法外的な指揮システムを制定し、系統的に中国の法律を破壊し始めました。このようにして、迫害が十数年続くと、中国の司法システムは法律概念を完全に失いました。これがなぜ今の中国で、いわゆる法の執行機関に法律概念が全くないのかの理由です。あるのは中共の命令を執行するだけです。これが中国司法の現状です」

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/04/atext1113911.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

 

トップページへ