HOME > ニュースページ > 社会 > 詳細

【禁聞】天安門車両突入炎上事件 ウイグル人3人に死刑

2014年06月23日

【新唐人2014年6月23日】新疆ウイグル自治区裁判所は先日、天安門車両突入炎上事件の被告3人に死刑判決を下しました。同じ日、新疆当局は別の暴力事件の被告13人の死刑を執行しました。評論家は、中国当局のこの種の見せしめは、新疆の問題を解決できないばかりでなく、かえってウイグル族のさらなる抵抗を招くだけだと警告します。

 

6月16日、新疆ウイグル自治区裁判所は、去年10月に発生した天安門車両突入炎上事件の被告8人に対し、1審判決を下しました。うち、ウイグル族3人に死刑判決、他の5人には懲役刑5年から無期懲役などが言い渡されました。

 

新疆裁判所ネットによると、同じ日、新疆ウイグル自治区最高裁判所は、別の7つの案件の被告13人の死刑を執行しました。

 

「世界ウイグル会議」のアリム報道官は、中国当局による充分な情報公開がないため、今回判決を下されたウイグル族が天安門車両突入炎上事件と関係があるかどうかは定かでないと示しました。別の13人の死刑執行に対しても驚きを示しました。

 

「世界ウイグル会議」 アリム報道官

「この13人が最近発生した暴力事件と一切関係ない事を、我々は知っています。中国政府も皆を納得させる充分な情報を提供していません。この13人の若者の死刑執行は見せしめのためでしょう。ウイグル族へのメッセージは中共に反対したら、銃殺刑にするということです」

 

去年10月28日、男女3人が乗った車が天安門広場の観光客に突っ込み、その後炎上しました。この事件で車に乗っていた3人と、観光客3人が死亡し、38人が負傷しました。当時はちょうど中国共産党第38回三中全会の開催期間中だったため、北京当局は事件を「テロ事件」と断定し、ウイグル族の独立勢力が背後で画策したと発表しました。

 

今年、雲南省昆明市と新疆のウルムチ市でもたて続けに襲撃事件が発生しました。5月22日、ウルムチ市の朝市で爆発事件が発生し、複数の死傷者が出ました。

 

翌日の23日、中国公安部は新疆で1年にわたる「厳しい取り締まり」を実施すると発表しました。引き続き、中国当局は大規模会議や公開審判を何度も行い、また100人以上を逮捕、拘留しました。うち、少なくとも9人に死刑判決を下しました。

 

アリム報道官は、共産党政権は1949年の樹立から、新疆などに対してずっと高圧政策を実施しているが、問題は一向に解決しないと述べます。

 

「世界ウイグル会議」 アリム報道官

「中共はずっと銃で、ウイグル族と他の民族の事を解決しようとしています。中共は毎日人を殺していますが、問題解決になっていません。自分の兄を殺されたら、怒るのは当然で、もっと中共に反対します。中共は厳しい抑圧と同時にウイグル族に同化を強いていますが、世界どこでも認められない事です。ウイグル族を追いつめることになり、結果的にはウイグル全民が中共の暴政に反対するでしょう」

 

北京の人権活動家、胡佳(こか)さんは、中共の取り締まりは法律を超越したものであり、党と行政の権力で司法に干渉していると述べます。

 

北京の人権活動家 胡佳さん

「民族問題や宗教問題において、非常手段を採るのは火に油を注ぐようなものです。自爆や襲撃などがもっと増えるだけです。中共はこの事において、非常に愚かです。共産党の愚かさはまさに虚言と恐怖と暴力でこそ国家を統治できると信じ、公平と正義は民主と法治から来ると言う事を信じないのです。状況はますますひどくなり、この国は火薬桶に座る事になります」

 

胡佳さんは、そのうち、爆発事件は北京を含む中国各地で起こるかもしれないと案じます。

 

アリムさんは、中国大陸の漢族の人々に、ウイグル族に対する共産党の一方的な誹謗中傷の報道を信じないよう望みます。政権に不利な情報は一切報道しないからです。アリムさんは、ウイグル族に対する共産党の迫害は、1989年の天安門事件での弾圧同様、残虐きわまりないと述べます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/19/atext1117451.html   (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

トップページへ