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「中国シャドーバンキングは世界レベルの問題」

2014年07月15日

【新唐人2014年7月15日】中台間の経済協力がますます密接になるにつれ、台湾の民間と政府も中国経済様々なリスクを直視し始めています。近日、台湾金融研訓院が主催したシンポジウムでは、シャドーバンキングなどを含む深刻な議題が討議されました。学者からは、シャドーバンキング問題は広範で、直視しなければ世界経済に影響を及ぼすことは必至であると指摘されました。

 

座談会には台湾の民間と政府関係者のほか、中国本土の著名な学者も参加しました。これまでの政策報告とは違い、今回は、学者が世界に注目されている中国経済問題、特にシャドーバンキング問題に焦点を合わせました。

 

清華大学計量財務金融学部 鐘経樊教授

「すでに世界レベルの問題になっています。中国大陸のシャドーバンキングが実体経済にまで影響を及ぼすのではないかと、各国が懸念を抱いています」

 

台湾大学財務金融学学部 沈中華教授

「中小企業に金を貸し付けしようとしますが、それを『貸付』と言いたくないのです。最大の特徴は、銀行の制限を回避する為に特殊な項目を作り出します。このようにして従来の経済と金融の比率が正確性を失いました」

 

シャドーバンキング問題について学者は、最大の原因は、大陸の貨幣規制によって民間は資金調達が難しいため、銀行貸付機能を備えているが銀行体制に属さない「影」が多く造られていると指摘します。更に深刻なのは、貸し出しで簡単に報酬を得る事ができるので、ポンジ・スキーム式融資を通じ、気がつかないうちに資金取得原価を高く敷き、さらに悪循環をさせているといいます。

 

精華大学五道口金融学院 張偉副研究員

「大陸のシャドーバンキングはポンジ・スキーム式融資です。皆喜んで銀行システムに参与します。上の行政からは『問題を出してはならない』と言われます。『安定が全てだから』。問題の存在が許されないと絶対的支払いが生じ、そうすると多くの道徳的リスクが生じます」

 

風船を膨らますようなバブル経済は、最終的に国民がツケを払うしかないと、学者は警告します。人民銀行上海支店の元支店長、呉暁霊氏も、中国大陸の経済成長は環境を破壊し資源を犠牲にして得たもので、ただのGDP志向の経済モデルであり、人を根本にする経済に転換することが、中国経済発展の唯一の道であると指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。                                                                                       http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/10/a1122125.html (中国語)

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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