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台湾人企業家 元部下救出のために奔走

2014年07月21日

【新唐人2014年7月21日】アメリカ・サンフランシスコ在住の台湾人企業家、陳裕宏さんは、中国で拘束されている元部下を救出するためにアメリカ国内を奔走しています。陳さんは中国に進出して20数年間、中国で会社を経営していましたが、そのときの元部下が今天津市公安局に拘束されています。報道をご覧下さい。

 

わずか1000ドルで商売を始めた台湾人企業家、陳裕宏さんは、いまや年商十数億の成功した企業家です。しかし、心の片隅には中国に進出していた時にマネージャーを務めていた龍珊さんの姿がずっと残っています。陳さんは今、中国当局に拘束された龍さんを救援するために、アメリカ各地を奔走しています。

 

台湾人起業家 陳裕宏さん

「私の会社のマネージャーだった龍珊さんは人間性が素晴らしく、心のきれいな人でした。他人の物を欲しがる人ではありませんでした」

 

龍珊さんは大学卒業後、陳さんの会社に就職しました。それ以来十数年間、誠実に会社の業務をこなし、ビジネス取引の達人に成長しました。

 

中国で会社を経営する間、陳さんは経理や通関士などの職員に幾度も裏切られましたが、龍さんだけは格別に信用していました。2012年、中国から撤退した後、残った3000万元以上の資産を龍さん名義に移し、後日移転するようにしました。しかし、その龍さんは今、法輪功修煉者であることを理由に天津市公安局に拘束されています。

 

台湾人企業家 陳祐宏さん

「私の資産が共産党の警察に強奪されました。私は犯罪を犯していません。なぜだかわかりませんが、龍珊さんまで拘束されました。何の罪名かわかりません。法輪功の修煉が罪になりますか?彼女を逮捕し、家財も没収しました。彼女の家に保管していた私の物まで持っていかれました」

 

陳さんは龍さんの境遇を案じています。自身も20数年前、中国当局に拘束された経験を持っているからです。1991年に初めて中国に渡り、600万元を投資しました。しかし、商売を拡大し始めると、地方の政府部門から嫌がらせを受け続けました。無視すると、警察や税務署、税関が手を組んで陳さんの会社に家宅捜索に入りました。

 

台湾人企業家 陳祐宏さん

「彼らが来て、これこれが違法だと言いました。金を出せということです」

 

当時、警察は陳さんを10日間拘束し、500万元を要求しました。陳さんは拒みましたが、最終的に友人が105万元を工面して彼を保釈しました。しかし、陳さんの中国の財産は全部なくなりました。

 

台湾人企業家 陳祐宏さん

「共産党は口々に人権、法治と言っていますが、法治、人権などどこにありますか?ありません。だから今 私にできる事は龍さんのために弁護士を雇って、弁護をすることです。訴えるところもないので、国会議員を尋ねて、訴えるしかないのです」

 

中国で会社を経営する20年間、浮き沈みを繰り返した陳さんは、2012年に中国を離れ、今はアメリカで暮らしています。しかし、中国の会社で苦楽を共にした法輪功学習者、龍さんを忘れることはできません。陳さんはサンフランシスコからワシントンに赴き、国会議員に自身と龍さんの境遇を述べ、龍さんの救出と奪われた資産の返還を呼びかけています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/17/a1123391.html (中国語) 

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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