【新唐人2014年7月28日】物流業は毎年、台湾に1兆元の商機をもたらす花形産業ですが、最近、その安全性を脅かす事件が起こりました。アメリカのあるセキュリティ企業によると、中国山東省で製造されたバーコードリーダーから、データを盗み取ることを目的としたスパイウエアが検出されたためです。
物流センターではベルトコンベア上に荷物を投入してから、分類し、バーコードリーダーでデータを読み取ると、すぐに次の作業場所に送ります。
あるデータによると、台湾の物流業は世界19位で、年間の生産高は1.4兆元以上、しかも物流企業は2万社を超えます。
ネットショッピングの人気の高まりに連れて、台湾の物流業は今、さらに大きく発展しており、輸送体制もいっそう整いつつあります。
しかし先日、あるネットメディアは、セキュリティ企業TRAPX(トラップ エックス)の報告書を引用し、中国製のバーコードリーダーからスパイウエアが発見されたと報道しました。ウインドウズXPをあらかじめ組み込み、SMBプロトコルを利用して攻撃し、ウイルスに感染させます。
シマンテック首席技術顧問 張士龍さん
「問題のバーコードリーダーは中国で製造されました。ウイルスがコンピュータの本体に感染し、位置特定システムを起動させ、相手の位置を把握します。このようなリスクがあるのです」
シマンテックの技術顧問の張さんはまた、企業や個人の情報を盗み取る中国の業者は、これだけにとどまらないと言います。
シマンテック首席技術顧問 張士龍さん
「先月 こんなニュースがありました。中国製のスマホ「Star N9500」からスパイウエアが発見されたのです」
物流業者と消費者は、大陸の悪意ある業者の餌食になる恐れがあるため、専門家はこのような提案をしてくれました。
シマンテック首席技術顧問 張士龍さん
「ウイルス対策ソフトを常に最新版にし、ファイアウォールも設定しましょう。サーバーと作業する場所の範囲を制限するのです。スパイウエアが悪さをしても、大事な情報は盗まれずに済みます」
単に安全を確保するだけでなく、積極的に阻止することも必要です。台湾の物流業はこれまで速さと安さで人気を集めてきましたが、今後は危険な製品の使用を避けるなど、大陸からの攻撃をあらかじめ防ぐことが大切です。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/26/a1125606.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)