【新唐人2014年8月9日】中共当局は8月3日、吉林大学の副学長、王冠軍を重大な規律違反で調査していると発表しました。王冠軍が院長を務める吉林大学第一医院は、かつて地下臓器移植センターを設立しましたが、センターは出どころ不明の腎臓を大量に使用していることが明かされています。
王冠軍は吉林大学の序列第5位の副学長で、党委員会の常務委員も兼任しています。医学博士であり、医学教育・医療サービス・公共衛生管理を担当しています。
「明慧ネット」の調査によると、王冠軍が院長を務める吉林大学第一医院と現在、泌尿器センター主任を務める傅耀文は、法輪功学習者からの臓器狩りに深く関与した疑いがあります。
臓器移植は莫大な利益を得られるので、2006年初め、当時「吉林大学聨誼医院」と呼ばれていた吉林大学第一医院は、移植センターを設立しました。広告の宣伝によると、移植センターに移った傅耀文には、他人の腎臓を使う「同種移植」を2600件以上、患者本人の腎臓を使う「自家移植」を20件以上、行った実績があります。
「明慧ネット」は2006年8月18日、傅耀文の妻・孫蘇平が長春市・経済技術開発区裁判所の裁判長で、吉林省の公安・検察・裁判所・司法などにコネがあり、大量の臓器を確保できると報道しました。そこで、夫の傅耀文は、吉林省の移植用臓器市場を独占したと見られます。
傅耀文は数年間で2600件以上の同種移植手術を行ってきましたが、大部分の臓器の出どころは不明です。去年、中共メディアが報道したところによると、2010年3月、市民のドナー登録制度のテスト事業が始まりましたが、死後の臓器提供に同意した市民は1000人にとどまりました。
カナダの人権派弁護士、デービッド・マタス氏は7月29日、サンフランシスコで行われた世界移植会議で、その1週間前に中国の大病院の医師が「臓器移植の乱用」の罪で逮捕されたことを明かしました。その医師は長年、臓器移植に携わり、多くの論文も発表しましたが、法輪功学習者の臓器を使っていることを自ら認めました。
吉林省吉林市の住民、彭振河さんは、当局は臓器狩りを認めたと考えています。
吉林省吉林市の住民 彭振河さん
「当局は臓器認めませんでしたが、どうやら本当のようです。共産党のやり方は『最初は認めず徐々に認める』。でも認めたのはよいことです。江沢民も終わりでしょう」
2006年11月13日、「希望の声国際ラジオ局」の記者は、吉林大学第一医院の移植センターに暗い地下室があることに気づきました。記者が腎移植科の主任、王鋼(おう こう)に「非常に大事な部門がなぜ日の当たらない地下にあるのか」と尋ねると、「あなたに関係ない、答える必要もない」との答えが返ってきました。
病院の看護婦によると、移植用の腎臓は豊富にあり、毎月20件以上、手術を行うそうです。臓器はドナーから摘出されてわずか数時間、長くても十数時間のものが使われています。
吉林省吉林市の住民 彭振河さん
「臓器狩りは人権を踏みにじる行為です。残忍すぎます。当局には道徳のかけらもありません。中国が早く民主化し、法治 、自由、 人権を保障してほしいです」
「希望の声国際ラジオ局」の調査によると、2006年3月、複数の証人が中共の臓器狩りを暴露して以来、大規模な移植センターは皆、4月は昼夜を徹して移植手術を行いました。偶然にもその同じ月、吉林大学聯誼医院の移植科主任だった傅耀文らにより、吉林大学第一医院の地下臓器移植センターが正式に設立されました。
山東省人権派弁護士 李向陽さん
「臓器狩りは人道に対する罪です。命の尊厳は守るべきです。しかし中共は命を軽視し、最低限のモラルすら失いました。生きている人間から臓器を奪うなど人も神も憤る行為です」
2006年3月31日、瀋陽軍区のあるベテラン軍医がアメリカの新聞「大紀元」に投稿したところによると、中国には法輪功学習者の強制収容所が36ありますが、そのうち吉林省は12万人を収容しており、一番多いそうです。特に長春地区は法輪功学習者が多いので、深刻な迫害が展開されています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/06/a1128316.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/萩野 映像編集/尹)