今回のお話は「なぜ中国では銃を持つことが禁じられているのか」
「クリスが見る中国の不思議」へようこそ。クリス・チャペルです。中国では銃を持つ事が禁じられており、十分な理由もあります。地方官僚は次のような状況を否定できないのです。
これは決してPhotoshop画像ではありません。中国浙江省の農民羅宝根さんの家です。元々ここには村があり、1000人以上の村民がいましたが、高速道路建設のため 4年前に皆引っ越し、羅宝根さんだけが引っ越していません。請負業者から十分な補償金をもらっていないからです。人の命を脅かす高速道路を作る?かまわないでしょう。最も肝心なことは、この年老いた夫婦に誰が中国の「ボス」なのかを教えることです。これは個別の事ではなく、繰り返し起きています。彼らには「釘子戸」という名前が与えられ、まるで釘のように工事現場にさされており、ハンマーで打たれるのを待っています。これはまさに「世界第2位の経済大国」の実情です。
アムネスティの資料によると、強制立ち退きは増加の一途を辿っています。中国政府は理論上中国の大部分の土地を所有しており、腐敗官僚は土地を強制的に奪い、請負業者に売りますが、ほとんどは債務返済の為です。自国の政府がやっていることなので、民衆はどうしようもありません。そこであなたはニュースの最後のほうで、このような事件を目にするでしょう。
陳旭興さんが引っ越さないので、開発業者はヤクザに彼を殴らせました。陳さんが病院に2か月入院してから家に帰ると、残ったのはこれ!そして王家正さん自分の身体に火をつけた時、取り壊し隊はすでに彼の家の前にいました。王さんは1週間後に亡くなりましたが、家族との面会は許されませんでした。
アムネスティのデータによると、2009年から2011年の間、土地収用による焼身自殺は41件でした。では 武装警察が腐敗官僚の命令で、丸腰の国民を殺す時、何が起き得るのか?時には彼らも自分で銃を作るかも。2010年 楊有徳さんは火砲を自作し、強制土地収用に対抗しました。楊さんのことはすぐ話題になり、ネットゲーム「釘子戸の戦い」まで誕生しました。ゲームをする人は 丁さんとして、自分の家族を選ぶことができ、彼らを戦略地点に配置して、侵入する土地収用者らを殺します。レベルが上がるほど勝利は難しく、最後に完全に勝てなくなった時、家がごうぜんと崩れ、全てが埋められてしまいます。皮肉にもこの国は自ら「人民共和国」と呼びます。
本日はここまで。
もう一度言いますが、私はクリス・チャペル。今回の「クリスが見る中国の不思議」をご覧いただき、ありがとうございました。
https://www.youtube.com/watch?v=HVvYTpW5ctE
(翻訳/駒崎 編集/坂本 映像編集/李)