【新唐人2011年2月12日付ニュース】台湾で再び軍人によるスパイ事件が発生。現役陸軍少将、羅賢哲(ら けんてつ)容疑者が9年間にわたり、中国側に情報を漏洩(ろうえい)した疑いで逮捕されました。漏洩した情報には、台湾全土に配備した地下光ファイバー通信網以外にも、アメリカから導入した指揮システム“博勝案(はくしょうあん)”の機密文書が含まれています。
今回の事件は、台湾史上、最高位の現役少将によるスパイ事件です。
台湾民進党立法委員 黄偉哲
「台湾は武器と士気で中国に劣るのに、今は台湾軍の士気と忠誠度までが問題で、過去の総統府での文官スパイ事件よりも深刻です。中国大陸のスパイが、台湾の政治、軍部、 国防に浸透しています」
台湾民進党立法委員 蔡煌瑯
「馬総統に求めるのは迅速な安定維持システムの発動です。即座に米軍に理解を求め、軍事協力の継続を求めるべきです」
約1400億円(400億台湾元)と10年の歳月が投じられた指揮システムによって、台湾は米軍の太平洋指令部とつながります。逆に中国に情報が漏れれば、きわめて危険です。
国民党立法委員 丁守中
「博勝案は指揮システムの最も重要な核心部分です。この情報が相手に漏れれば、中共に流されたら、非常に危険です。大陸の台湾政策には二面性があるので」
国民党立法委員 周守訓
「計画は漏れた疑いがありますが、パラメータは漏れていません。今やるべきことは現在国防部と外交部が善後処理にあたることです」
台湾国防部は羅少将について、“必ずしも機密性の高い技術資料を管理していない”と説明しますが、実際の被害はまだ調査中です。
新唐人テレビが台湾からお伝えしました。
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