【新唐人2014年10月29日】香港の若者たちが「真の普通選挙を望む」と書かれた垂れ幕を香港人の精神を象徴する山、ライオンロック(獅子山)に掲げてから、香港人を励まして来た「ライオンロック精神」に新たな要素が吹き込まれ、香港人が雨傘運動を続ける原動力となりました。
10月23日、香港政府と学生の初の対話が行われましたが、双方の主張は平行線をたどりました。大勢の市民と学生が依然として雨傘運動の現場で踏ん張っていました。この日、登山愛好家14人がライオンロックに登り、幅6メートル、長さ28メートルの「真の普通選挙を望む」と書かれた垂れ幕を掲げ、香港人を勇気づけました。
垂れ幕は翌日、梁振英政府によってヘリコプターで取り除かれましたが、同じデザインで大きさの異なる「真の普通選挙を望む」の垂れ幕が香港の隅々に現れました。5つの文字しかないシンプルな幕ですが、最も強力なメッセージを伝え、香港人の力を凝集しています。
ほどなくして、学生連合会の岑敖暉(しん ごうき)副秘書長が金鐘(アドミラルティ)の集会において、「ライオンロックに『真の普通選挙を望む』の垂れ幕が掲げられた瞬間から、香港人はこれまでのライオンロック精神にさようならを告げた」と述べました。
今お聞きしている曲は、1970年代香港のドラマ「ライオンロックの麓で」の主題歌です。
歌詞には、「手をつないで共に難関を乗り越え、我々はたゆまぬ努力で不朽の名句を書き上げた」とあり、香港人を励ます名言として残っています。
「お互い仲良くし、助け合い、一所懸命努力する」。これはかつての「ライオンロック精神」でした。中国の伝統文化を継承したこの精神が香港の輝かしい時代を創り上げたのです。しかし、各種の深刻な社会問題が増えるにつれ、香港の人々は不合理な政治体制こそが問題の根源であると気づき始めました。
従って、今回の雨傘運動では、「助け合いと一所懸命に努力する」といった香港人の精神に、さらに「民主と自由」という新たな要素が加えられ、香港人のために真の自由を勝ち取ろうとしているのです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/29/a1149664.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)