【新唐人2014年11月08日】アメリカ連邦捜査局、FBIは中国共産党当局によって支援されているハッカー集団が、長期にわたってアメリカの政府や企業から重要なデータを盗んでいると非難してきましたが、中共はずっと強く否認し、反論しています。先日、アメリカの有名な情報セキュリティー会社で組織された「全米サイバーセキュリティー連盟」が最新の報告書を発表しました。それによると、中国政府によって支援されている最先端のハッカー技術持つハッカー集団が、長年世界各国の政府と企業に侵入し、データを盗んでいただけではなく、中国内外の異見者および民主化運動団体に対しても長年監視とサイバー攻撃を行っていました。
ボイス・オブ・アメリカによると、ノヴェッタ・ソリューションズ（Novetta Solutions）を始め、マイクロソフト、シスコ、ファイヤー・アイ、シマンテックなどアメリカの情報セキュリティー企業10数社によって組織された「全米サイバーセキュリティー連盟」は10月28日、中国のハッカー集団を特定したと発表し、「Axiom（アクシオム）」と名付けました。
この集団は少なくとも４年前から、世界各国の政府機関や企業（フォーチューン・グローバル500の企業を含）、記者、エネルギー企業、人権団体、中国国内外の異見者などに対し、サイバー攻撃と監視を行っており、４万３千台以上のコンピューターに悪意のあるソフトウェアを植え込んだとのことです。
この少し前には、FBIも先端技術を持つ中国政府系のハッカー集団が、長期にわたりアメリカの企業や政府の重要な情報を盗み出しているとの警告を出しました。
FBIによると、中国政府によって支援されているハッカー集団「アクシオム（Axiom）」は資金が豊富なだけでなく、高度な技術と豊富なサイバー攻撃経験を持っており、隠密性や機動性においては、昨年明らかにされたサイバー攻撃部隊「61398部隊」を大きくしのいでいるとしています。
「全米サイバーセキュリティー連盟」も、FBIと同じ結論を出しています。10月28日付けのワシントン・ポストはノヴェッタ・ソリューションズの最高経営責任者(CEO)、ピーター・ラモンターニュ氏の言葉を引用し、アクシオム（Axiom）は中国政府によって支援されているようであり、今まで見てきた中国サイバースパイ組織の中で最先端の技術を有していると指摘しました。
このほか、「全米サイバーセキュリティー連盟」の専門家とFBIによると、アクシオムは主に異見者の監視や企業に対するスパイ活動を行っており、中国の国内安全を担当する情報部門の管轄である可能性が高いとのことです。
在米中国問題研究者 張健さん
「中共のハッカー部隊が行っていることは１、政治的に相手を抑圧し、相手の信用を傷つける。２、大手国際企業の経済データや情報を盗み、自国の経済力増加のために使う。３、海外亡命した異見者や宗教関係者への広範囲な監視や中傷活動を行い、中共の彼らへの鎮圧を正当化するのです」
多くの異見者や政治評論家も、自分が使用しているパソコンにしばしば異常が現れると話します。
在米中国問題研究者 張健さん
「多くの記者に取材される時、私のパソコンが攻撃され、家のネットワークも攻撃を受けました。多くの記者のネットワークにも多くの問題があるのを発見しました。もちろん記者のパソコンがサイバー攻撃を受けていることをその場で証明することはできませんが、取材の状況とその後の効果から見て、パソコンが攻撃を受けたことが判断できるのです」
異見者のほか、中国の民主化や人権保護を求める多くの団体も、中共当局に対する抗議活動を行う際には、各種の妨害や破壊を受けています。例えば、今年の６月２日に行われた「天安門事件25周年グローバルネットワーク会議」は、中共からかつてない攻撃を受けました。会議参加者のパソコンがトロイの木馬の攻撃を受け、電子メールが不正に使用されるなどの被害に遭っただけでなく、会議に使用した動画チャット、パルトークのサーバーが攻撃を受けダウンし、生中継用のサイトもダウンしました。
中国民主陣線主席 盛雪さん
「我々は多くの防衛策を取りましたが、攻撃力があまりにも強かったのです。会議の開始時間になると、全員が会議室から追い出され、参加者全員のPaltalkがクラッシュしました。画面が真っ黒になり、パソコンが起動しなくなった人もいます」
このほか、北京で開かれるAPEC首脳会議にはオバマ大統領も参加し、サイバーセキュリティー問題が議題に上ると言われています。ただ、中共当局のこれまでの強硬な態度からすると、楽観的な結果は望めないでしょう。新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/31/a1150235.html（中国語）
（翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李）
