【新唐人2014年11月21日】新書「大虐殺」の著者、イーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏は、アメリカの作家であると同時に中国問題専門家でもあります。近日、我々はガットマン氏に独占インタビューを行いました。ガットマン氏は、臓器狩りは過去の事ではなく、未だに中国で行われていると述べました。
新書「大虐殺」の執筆にあたって、ガットマン氏は5年の歳月をかけて、警察、医者、強制労働収容所の生存者などを含む120人あまりを取材しました。中には、1995年に初めて死刑囚の臓器摘出に関与したウイグル族の外科医、エニウェル・トフティ(Enver Tohti)さんの証言も収録されています。
「大虐殺」著者 イーサン・ガットマン氏
「彼は処刑場に連れて行かれました。銃声とともに(死刑囚が)銃殺されました。中の1人を車に運び、臓器を摘出するように言われました。彼は驚きました。その人がまだ生きていたからです。右胸を撃たれ重傷でしたがまだ生きていました。最初のメスを入れた時、体が動きました。そのあと、動かなくなりましたが、手術中ずっと出血していました」
中国では、生きた人からの臓器摘出が数十年前から行われており、最大の被害者団体は法輪功だと述べます。ガットマン氏は中国大陸から海外へ逃れた法輪功学習者50人あまりを取材しました。
「大虐殺」著者 イーサン・ガットマン氏
「私が取材した中国から逃れた難民の3割以上が似たような検査を受けていました。角膜検査をするのですが視力検査はしません。肝臓、腎臓などの検査をするのです。でも通常の健康検査ではなく、耳、鼻、喉などの検査は一切ありません。臓器を販売するための特別検査なのです」
ガットマン氏は、2000年から2008年までの間、およそ10万人の法輪功学習者が臓器狩りの犠牲者になった可能性があると推測します。また、中共の上層部もこの事実を知っていたはずだと述べます。
「大虐殺」著者 イーサン・ガットマン氏
「王立軍は数千件の臓器移植手術をしたことで、賞を獲得しました。彼は警察で薄熙来の右腕でした。つまり 中共上層部も知っていたのです。疑う余地のないことです」
ガットマン氏の新著、「大虐殺」は今年8月に発売されました。一方、8月末、法輪功の公式サイトでは気になる情報が報じられました。
「大虐殺」著者 イーサン・ガットマン氏
「報道によると約12の省で、警察が法輪功学習者の家に来て彼らの口腔からDNAを採取し、血液サンプルを採取したというのです。それは組織適合性検査のためです。人を分類し、血液とDNAの組織適合性を検査し、臓器のドナーにするためです」
ガットマン氏は、当局のこの行為は法輪功学習者を脅かすための可能性もあるが、さらなる虐殺のためではないかと、案じます。
ガットマン氏は、新著の中に収録されている真実のストーリを通じて、読者自身が結論を見出すことを望んでいます。また、すべての人がこの問題について考えてほしいと述べます。
「大虐殺」著者 イーサン・ガットマン氏
「我々西洋人が中国に行って、自分の命を延長することによって、無辜な人がこのために、死亡する可能性があるのです」
また、患者がこの種の治療を受けた場合、その個人情報を保護する必要はないと考えます。
「大虐殺」著者 イーサン・ガットマン氏
「これは人類の基本的な道徳に関わる問題です私の母親が臓器移植で、延命できるとしましょう。でもこれは間違っています。こうしてはいけません」
イスラエルでは、臓器移植のために中国に渡航することを法律で禁じています。ガットマン氏は他の西側諸国もこの種の法律を制定すべきだと述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/30/a1149892.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)