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民意反映の台湾選挙と香港の雨傘運動

2014年12月08日

 

【2014年12月08日】香港の雨傘運動はすでに70日を過ぎました。香港政府の無視と抑圧に直面し、一部学生はハンストで抗議しました。一方、統一地方選が行われた台湾では、民意を無視した与党の国民党が大敗しました。民意を反映した台湾の選挙結果は、真の普通選挙の実現のために戦う香港人の決心をさらに硬めさせました。

 

香港「雨傘運動」参加学生

「朝警察が来て、武力で退散させようとしました。我々に苦痛と恐怖を感じさせようと、多くの武器を使用しました」

 

香港では真の普通選挙の実現を求めて、学生や市民たちが街頭を守り抜いています。一方、民主選挙制度を有する台湾では、人々は各レベルの行政役員を自分たちの手で選出することができます。

 

台湾民進党 蔡英文主席

「選挙の結果は台湾民意の反映です。政府が人民の側に立たないと、人民はいつでも権力を回収します」

 

台湾と香港では今年、前後して学生主導の公民運動が勃発しました。両方の政府はともに、警察を出動させ、鎮圧にあたりました。民主主義の台湾では公権力が民意によって制限されましたが、一国二制度の香港ではまったく違う結果となっています。

 

中共に近寄りすぎた国民党は民心を失い、今回の統一地方選で大敗しました。これを受け、馬英九総統は兼務していた国民党の主席を辞任しました。

 

中華民国 馬英九総統

「今回の選挙で、人民が伝えたメーッセージを私も全部受け取りました。いかなる責任も回避しません」

 

香港でも雨傘運動開始後、梁振英行政長官の支持率は史上最低を記録しましたが、長官は繰り返し「辞任はしない」と強調しました。

 

梁振英行政長官

「私は辞任しません」

 

台湾では、政治家の権力は国民から与えられるものです。今回の選挙で与党の国民党が惨敗したことを受け、馬英九総統は改革の着手を宣言しました。

 

中華民国 馬英九総統

「今私の最大の任務は、1日も早く改革方案を提出して、人民に応えることです」

 

一方、香港の政治家の権力は北京政府に近い勢力の小範囲選挙によってもたらされます。真の普通選挙を求める市民や学生に対し、梁振英長官は強硬な排除を命じました。

 

梁振英行政長官

「今日から警察は果敢な行動で法を執行します」

 

香港の「一国二制度」はもともと、中共が台湾統一のために準備した駒の一つでした。しかし、選挙の民主化を求める抗議運動によって、一国二制度は徹底的に破綻しただけでなく、台湾と香港の人々に中共との距離を保つよう促しています。

 

台湾メディア関係者 張鉄志さん

「選挙を通じて指導者に権力の傲慢ではなく、権力の謙卑を知らしめます。北京の声ではなく、人民の声に耳を傾けるべきです」

 

民主主義が根付いた台湾では民意が政治の版図を決めました。これを目にした香港人も、選挙の民主化を勝ち取る決心をさらに固めます。

 

香港「雨傘運動」参加学生

「我々も実際は本当に怖いです。しかし民主主義のためには値打ちがあります。だからここに残っています」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/03/a1158479.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

 

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