HOME > ニュースページ > 外交 > 詳細

外国メディアと中国外務省が舌戦

2011年03月08日

【新唐人日本2011年3月9日付ニュース】中東の民主化運動は、中国にも徐々に影響をもたらしています。2月27日、北京でデモが行われるとのうわさを聞いて駆けつけた外国メディアが、警察から暴力的に排除され、20数名が負傷。

 
3月3日の定例記者会見で、多くの記者がこのやり方は中国の憲法に違反しているのではないかと問いかけると、中国・外務省の姜瑜報道官は、“法律を口実にするな”と反論しました。これは中国の憲法を軽視した発言だとして、世界は驚きます。これに対し専門家は、中国の根本的な問題は法治が欠けていることだと指摘しました。
 
中国で2週続けてデモの呼びかけがあったため、27日、大勢の警察官や私服警官、外国メディアが北京の繁華街に集結。この後、警察はバリケードを築き、記者たちを暴力的に排除しました。
 
BBCの記者は警察に髪をつかまれて、車に押し込まれました。“ブルームバーグ”の記者も5名以上の私服警官から殴るけるの暴力を受けた後、制服を着た警官に付近の警察に連れて行かれ、カメラなどを没収されました。この様子を撮影したロイター通信の記者も負傷。
 
駐中国外国記者協会の統計によると、メディア16社の記者が警官の暴力を受け、9社の記者が拘束されました。記者の撮った写真、映像、録音なども、ほぼすべて没収あるいは削除されました。
 
3月3日、中国外務省の報道官は、この暴力について問われると、法律は人を守ることはできないと驚きの発言をしました。
 
中国外務省 姜瑜・報道官:「法律を言い訳にしてはなりません。問題の本質は混乱を企む人がいることです。中国での混乱です。このような動機をもつ人はどんな法律でも守れないでしょう」
 
記者:「すなわち中国では人や記者を守れる法律がないと?これまで主張していた法治と矛盾するのではないですか」
 
こうして数十名の記者と外務省報道官は、1時間余りも舌戦を繰り広げました。法律を軽視する発言は、NHKを含めた多くの日本のメディアも大々的に報道しました。これに対し、中国社会科学院の元研究員、茅さんは、中国の問題は法治のなさにあると指摘します。
 
中国社会科学院・元研究員 茅於軾氏:「憲法は集会を許しています、中国政府こそ憲法違反なのです。だから中国の問題は法治のなさです、この社会は独裁社会になりました」
 
中国当局によると、中国での集団抗議事件は毎年、大きく増えています。2004年の7万4千件から2008年には12万件に増加。当局は2009年と2010年の公表をとりやめたものの、急速に増えていると見られています。
 
中東での革命の後、中国政府は神経をとがらせています。これは逆に、中国でも民主化の花が咲くのが近いことを予測させます。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/03/06/a500785.html.-外媒舌戰中共外交部-姜瑜藐視憲法.html#video

 

トップページへ