【新唐人2015年1月30日】香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の元北京支局記者トム・コースキ(Tom Korski)氏が先日、カナダ国立図書館・公文書館が最近、1989年の天安門事件に関する大量の電信を公開したことを明らかにしました。中には中共軍隊が天安門広場で学生を大量虐殺した内容も含まれているそうです。
ボイス・オブ・アメリカによると、中共軍隊による虐殺はカナダ外交官に恐怖をもたらし、中共軍が中国のカナダ大使館に侵入するのではないか、危惧していたそうです。
公電には、カナダ駐北京大使館が当時掌握した公開処刑や北京の運河からの死体の引き上げなど、事件後の状況が記録されているそうです。
公電にはまた中共最高指導部の驚くべき腐敗の実態が記録されており、天安門事件の前、すべての政治局常務委員がスイス大使にスイス銀行への資金の移転について問い合わせていたそうです。
フリーダムハウス「中国再度不自由の国に評価」
アメリカニューヨークに本部を置く人権団体「フリーダムハウス」が28日、世界各国の自由度を評価した報告書を発表しました。世界195カ国15地域を対象に、政治的権利、市民の自由の観点から評価していますが、中国は再度「不自由」な国であると評価されました。
中国に関する部分では、過去1年において、中共当局は民間に対する抑圧を強化しており、特には異見者や少数民族に対しては明らかに強化傾向にあると指摘しています。
北京の民主活動家 失踪百日後に釈放
中国の弁護士、張磊(ちょうらい)さんが28日ウィーチャットに発表した情報によると、110日間も行方が分からなかった北京の黃凱平(こうがいへい)さんが、当日の昼に釈放されたそうです。
黄さんの妻によると、黄さんが失踪していた3か月あまりのうち、家族には何の知らせもなく、当局に問い合わせても何の結果も得られなかったそうです。黄さん自身もこの3か月間どこに拘束されていたか、わからないといいます。
黃凱平さんの失踪事件は国内外で注目されていました。彼が所長を務める「北京伝知行(でんちこう)研究所」は民間のシンクタンクで、創設者の郭玉閃(かくぎょくせん)さんはかつて盲人弁護士の陳光誠(ちんこうせい)さんの救出にも参与しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/29/a1172936.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)