【新唐人2015年2月9日】2月1日、殺害された2人目の日本人人質の映像がネット上で公開され、その残虐さに世界中が驚愕しました。2月3日、イスラム国は再度 ヨルダン人パイロットの焼死写真を公開しました。モラルの欠片もないこれらの行為は人々を激怒させ、中共のCCTVまでが長編報道を行いました。一方 ミャンマー北部でのある写真も中国人に衝撃を与えました。写真の中のこの華人の母親は殺されていますが、子供がまだ必死におっぱいを吸っています。何が起こったのでしょうか?
ミャンマー政府軍と中国国境に近い少数民族武装勢力の間の戦争は、2015年さらに激しくなりました。1月14日、マイクロブログ(微博)では、数百人の中国人が作戦区域で足止めされていると伝えられました。1月18日、戦火は中国雲南省瀘水県六庫鎮にまで燃え移り、住民らが慄きました。しかし中共大使館は「中国人への影響はない」とミャンマー政府軍に対し公言しました。
これらの中共官僚に聞いてみたいですね。「微博の写真は見たのか」「真偽は調査したのか」「中国人への影響は本当にないのか」と。中国人とは一体何なのでしょうか?ミャンマー北部のコーカン人はまぎれもない中国人で、彼らは中国語を使い、電話番号も雲南省の局番を使っています。彼らは中国文化を認めており、彼らはまぎれもない中国人なのです。
ミャンマー国内にはこれら少数民族以外にも中国からの華人も少なくありません。彼らはミャンマーに渡り、玉の採掘や伐採をやっていますが、武装勢力に保護費を払って、自分の身を守っています。戦火が激しくなったため、多くの中国人がミャンマー北部で足止めされています。これらの人々は中共大使館に「不法」という理由で差別され、無視されています。
しかしミャンマー北部の戦禍は中共と直接的な関係があります。1960年 中共は「中緬辺界条約」において、清朝が英国に貸していた「勐卯三角洲」をミャンマーに割譲しました。清朝と中華民国に忠誠を誓っていたこれらの土司と華人はミャンマー政府の目の敵となりました。共はこれらの華人を支援しないばかりか、却ってミャンマー政府軍を支持しました。コーカンの華人と土司は中共に裏切られたのです。
中共のCCTVはイスラム国の暴挙を興味津々に報じましたが、ミャンマー北部の戦禍については見て見ぬ振りをしています。中共のこのような華人への裏切行為は初めてではありません。1998年インドネシアで華人排除事件発生時、中共は「他国の内政に干渉しない」と言いました。中共は干渉しなかったのですが、米国とカナダは干渉しました。カナダは特使まで派遣しました。インドネシアのハビビ大統領はカナダ特使と会見した際に聞きました。「カナダ華人がなぜ外国の内政に干渉するのか?中国も干渉しないのに」。カナダ特使は「これは人権問題だ。私はカナダを代表する」と答えました。
これらの歴史上の事は一つの事実だけを物語っています。つまり中共の核心利益は自身の統治と政権の維持であり、中国人の利益ではないのです。中国人にとって中共暴政マシーンを愛するのを「愛国」と言うのなら、人権犯罪者を愛するのと同じです。中国の国民とこの民族を愛してこそ「博愛」であり「善」なのです。
本日のマイクロニュースはここまで。ありがとうございました。
(翻訳/坂本 映像編集/李)