【新唐人2015年04月08日】数日前、新唐人テレビは、瀋陽陸軍病院で臓器狩りに関わったという男性の告白を紹介しました。その内容は、数年前に発表された武装警官の証言とそっくりです。現在、迫害の調査組織の公式サイトには、22本の録音がありますが、そこから、臓器狩りの実態がありありと浮かんできます。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習正 ジョージさん
「向かいの医者から眼球を取り出せと、言われました。受刑者の目を見ると、恐怖の目で私を見つめていました。私には無理だと思いました。すると向かいの医者は手で彼の頭を押さえ、止血鉗子でまぶたをひっくり返すと、眼球をえぐり出しました。私は虚脱状態でした」
これは、遼寧省瀋陽(しんよう)市陸軍病院で医者の実習生だったジョージさんの告白です。この内容は、かつて臓器狩りの警備に当たったという警官の証言とそっくりです。
「法輪功迫害追跡調査国際組織」 警官の証言
「恐らく遼寧省公安庁の弁公室、とにかく機密の部門から2人派遣されました。1人は解放軍、瀋陽陸軍病院の軍医。もう1人は第二軍医大の卒業生です。当時 我々は各自1丁銃を持って、警備していました。すると女性は大声で叫びました。『法輪大法は素晴らしい』。 さらに 自分1人を殺せても、信仰のために迫害される、善良な数億人を殺せるのかと言いました。この時、軍医はためらい、私を見て、続いて我々の上司を見ると、上司がうなずいたため、彼は血管を…まず心臓、次に腎臓を摘出しました」
「法輪功迫害追跡調査国際組織」は2006年以来、中国大陸の30の省、直轄市、自治区の司法あるいは軍隊・武装警察・地方などの病院に対し、継続的な調査を行っています。公式サイトには、法輪功学習者の臓器狩りの証拠となる録音が、すでに22本あります。
法輪功迫害追跡調査国際組織 汪志遠さん
「現在公表している録音22本と関連の報告書から、法輪功学習者からの臓器狩りは、個別のケースや民間人の犯罪ではないと分かります。江沢民ら最高指導部が国の組織を利用し、全国的に行っている法輪功学習者に対する大虐殺です」
汪志遠(おう しえん)さんはこの「大虐殺」について、当時の中共指導部による指示で始まったために、その規模と性質は想像を絶すると強調します。
法輪功迫害追跡調査国際組織 汪志遠さん
「録音は具体的な状況を反映しています。例えば総後勤部衛生部の元部長、白書忠は江沢民の指示と命令で、法輪功学習者の臓器を移植に使ったと供述しました。元国防大臣の梁光烈は我々の電話に対して、軍事委員会も臓器狩りを討論したことがあると述べました。しかし後勤部が管轄のようです。また元政治局常務委員の李長春は、臓器狩りは周永康の担当だから、彼に聞けと言いました」
周永康はおととしの末から当局に拘束されていましたが、4月3日、ついに天津市検察院に起訴されました。しかし調査の結果、臓器狩りは今なお続いていることが分かりました。
法輪功迫害追跡調査国際組織 汪志遠さん
「2014年、我々は大陸の臓器移植関連の医者1000人に電話調査をしました。中には新しいケースもあります。つまり 臓器狩りは続いています。ただ以前より態度があいまいになっただけです」
2006年4月、アニーさんとピーターさんは公の場で、中国の収容所では法輪功学習者から臓器を奪う暴挙が大規模に行われていると証言しました。それ以来、関連の証拠や証人が次々と現れています。しかし、その一方で周永康が失脚しても臓器狩りは今も続いています。この臓器狩りの告発に対して、当局のコメントはまだありません。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/02/a1188350.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)