【新唐人2015年04月18日】4月17日、中国の著名な女性ジャーナリスト高瑜(こうゆ)さんが、北京の中級裁判所から「国家機密を海外に違法に提供した罪」で懲役7年、政治権利剥奪1年の判決を言い渡されました。高瑜さんの代表弁護士は、裁判所が証拠もない状況下で判決を下すのは司法の公正なプロセスに反するものであると異議を唱えています。
高瑜さんの代表弁護士、尚宝軍(しょうほうぐん)さんは、裁判所は証拠不足の状況下で罪を定め判決を下したと疑っています。尚弁護士によると、裁判所には容疑を否認する書類を提出したものの、受理されなかったそうです。もう一人の弁護士、莫少平(ばくしょうへい)さんも、裁判所は司法の公正さに欠けていると非難します。
尚宝軍弁護士
「彼らには証拠がありません。まず物的証拠がありません。例えば高瑜さんがどのPCでいつ発送したのか、受信記録など物的証拠は何もありません」
尚弁護士によると、週明けにも高瑜さんと面会し、控訴に向けての話し合いを行う予定です。
当日、法廷の外には複数の市民が高瑜さんの声援に訪れましたが、警察に止められました。
市民 羅さん
「高瑜さんが行ったことはいずれも庶民のためです。彼女は間違っていません」
高瑜さんへの重い判決は国際社会でも注目されています。
EU駐中国代表部一等秘書 RAPHAEL DROSZEWSKI氏
「EU駐中国代表もベテランジャーナリスト高瑜さんに対する、懲役7年の判決に関心を寄せています。中国人権活動家の置かれている状況にも注目しています。彼らは自分の見解を述べたことで迫害されています」
人権活動家は、高瑜さん事件は反体制派への当局の政治迫害であると譴責します。
アムネスティー・インターナショナル中国研究員 WILLIAM NEE氏
「この判決はまったくの政治迫害です」
今年71歳の高瑜さんは、去年4月24日から外部との連絡が途絶えていました。のちに当局が「国家機密を違法に海外に提供した疑い」で刑事拘留したことを認めました。国際人権団体やメディア権益団体、および西側の複数の国が中共当局に高瑜さんの釈放を呼びかけていました。当局が懲役7年という重い判決言い渡したことは、国際社会で再び大きな波紋を呼んでいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/17/a1191482.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)