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ベールに包まれた「610弁公室」 ネット民が議論

2015年05月26日

【新唐人2015年05月26日】5月25日、広東省陽江市610弁公室の副主任、羅健が、重大な規律違反と違法行為で調査を受けていると伝えられましたが、「610弁公室とは何?」と、多くのネットユーザーが困惑しました。16年前に生まれたこの謎めいた組織が、ついに、中国で議論の的となりました。

 

「広東省陽江市610弁公室の副主任、羅健が重大な規律違反と違法行為の疑いで調査を受けている」。100字足らずのこのニュースが、中国のネットユーザーの間で議論を巻き起こしました。

 

新唐人が去年入手した中共内部の機密文書によると、法輪功への迫害を指示した証拠を残さないため、「610弁公室」は機密を漏えいしてはならないと、厳しく求めていました。またこれまで、官製メディアによる「610弁公室」に関するマイナス報道は一切ありませんでした。

 

中国問題専門家 横河さん

「『610弁公室』責任者は他の職務を兼任しないので、『610弁公室』の肩書きしかないのです。『610弁公室』は法輪功迫害専門機関で、これまでは『政治的に正しかった』のです。なので、中共の内部規定を犯しても、中共はそれを隠蔽していました」

 

江沢民の命令で1999年6月10日に設立された「610弁公室」は、中央から地方の末端に至るまで、「名誉を汚し、経済的に崩壊させ、肉体を消滅させる」という江沢民の迫害政策を貫徹していました。

 

中国問題専門家 横河さん

「『610弁公室』は全ての資源を動かすことができ、政法委員会と司法部門だけでなく、宣伝部門も牛耳っていました。中共権力の『銃』と『筆』両方を手にしたのです」

 

「610弁公室」は法輪功の迫害のために生まれた専門組織でしたが、法輪功学習者の家族や親友、無罪弁護をした弁護士までも彼らの迫害対象になりました。

 

弁護士 董前勇さん

「政府には情報公開を求めています。『610弁公室』が一体どれほどの人を監禁したのか、法律根拠はあるのか、犯罪ではないのか など」

 

「610弁公室」が法律に触れたとしても、報道されることは一切ありませんでした。2013年末になって、「610弁公室」の最高責任者、李東生(りとうせい)の失脚とともに、「610弁公室」の公金乱用、副主任の重大な規律違反などが立て続けに報道されました。

 

中国問題専門家 横河さん

「李東生の失脚から始まり、法輪功の迫害に加担した人、または610部門の関係者などが、犯した罪の代償を払っています。後ろ盾がもういなくなったのです。少なくとも目下の中共の政策は江沢民時代とは違い、法輪功迫害政策が最優先ではなくなっています」

 

中国国内では、「610弁公室」はベールに包まれていましたが、海外では早くからその違法性が指摘されていました。アメリカ宗教委員会は2013年、「610弁公室」の廃止を呼びかけました。2010年3月、アメリカ国会では605号決議案が通過されましたが、その内容にも「610弁公室」の廃止が含まれていました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/22/a1198516.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

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