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安徽省で11歳の留守児童が服毒自殺

2015年06月17日

【新唐人2015年06月17日】先日、貴州省で留守児童4人が生活苦に絶えきれず、服毒自殺し、中国社会に衝撃が走りました。しかし、安徽省でまた11歳の女の子が、はやり農薬を飲んで自殺しました。中国で留守児童の悲劇が絶えないのは、いったい何が原因で、また誰が責任を持つべきなのでしょうか。

 

6月12日夜、安徽省安慶市潛山県のある村で、11歳の女の子が自宅で死亡しているのが見つかりました。地元村民によると、女の子は農薬を飲んで自殺したそうです。遺体は2日後に火葬されました。

 

村の幹部の話によると、両親が出稼ぎに出ているため、女の子はずっと祖父母と暮らしていました。しかし、1か月前に祖父が亡くなり、女の子にとって大きな打撃となりました。

 

6月9日、貴州省畢節(ひっせつ)市で留守児童4人が農薬を飲んで自殺し、中国社会に衝撃が走りました。しかし、その3日後に再度、留守児童の自殺事件が発生したのです。

 

中国の弁護士 李向陽さん

「中国の留守児童の死亡率は非常に高いです。死亡だけでなく、迫害で不具になったり、行方不明になるなどの現象も普遍的に見られます。現下 中国の農村で暮らす農民の生活レベルは、本当に憂慮すべきものです」

 

中国の弁護士、李向陽さんは、中国の農民は農作業では生計を立てることができなくなっていると述べます。1年間農作業をしても、化学肥料、農薬、種子などの費用を除けば、何も残らないといいます。

 

中国の弁護士 李向陽さん

「生計を立てるために出稼ぎに出るしかありません。子どもは家に残すしかなく、親がいれば親に任せます。親のいない家は子どもだけで生計を立てることになります。故に大量の留守児童が現れ、悲劇が絶えないのです。政府は留守児童のことを無視していますが、これは違法です」

 

山東省煙台大学の元教師、張忠順(ちょうちゅうじゅん)さんは、留守児童問題は戸籍制度によってもたらされた弊害であると述べます。

 

山東煙台大学元教師 張忠順さん

「もし子どもが親についていくことができて、都市と農村の区分がなければ、留守児童問題もこれほど多くなかったでしょう。しかし戸籍が都市と農村で、分かれているため、都市戸籍に変えるのは至難の業です」

 

李弁護士は、中国の戸籍制度は違法な制度であると述べます。国民は住む都市を自由に変えることもできなければ、子どもが他の都市で学校に通い、大学を受験することもできません。結果、留守児童、留守老人、戸籍のない子どもなどの社会問題が後を絶たないと指摘します。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/06/16/a1204052.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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