【新唐人2015年07月04日】先日、台湾でカラーパウダーが原因と見られる粉じん爆発が発生し、約500人が負傷しました。深刻なやけどを負った患者が多く、これからの100日が医療機関にとって試練になると見られます。2日、日本からも2人の医師が台湾に到着し、必要な医療支援について、台湾側と話し合いをしました。
国際医療ボランティア、AMDA(アムダ)の菅波茂(すがなみ しげる)代表と日本集中治療医学会の氏家良人(うじけ よしひと)理事長は、2日、台北(タイペイ)市の病院を訪れ、必要な医療支援について尋ねました。
台湾医師会 蔡明忠・事務局長
「日本人医師によると、台湾の治療プロセスは日本とよく似ているそうです。我々も日本レベルなのでしょう。お二方は帰国したら、医療チームを作って、支援したいと言ってくれました」
また日本は1床200万円もする、けい砂(しゃ)ベッドを50床、贈るそうです。やけど患者の苦痛を和らげるのに役立ちます。また、人工皮膚も上限なしで提供する予定です。
日本集中治療医学会 氏家良人理事長
「我々はやっぱり4年前に随分助けられていますから、今度は 我々が助けることができるのであれば、そうしたいと。ただ、こちらのほうで十分できるようであれば、資器材を贈るということで、判断していこうと思っています」
日本側は資器材のほか、医師10人と看護師50人の派遣を検討しましたが、台湾当局は法律に触れるとして、難色を示したそうです。
衛生福利部 王宗曦・医事司(局)長
「訪台していただけるたら、直接治療を行うのではなく、専門的立場からのアドバイスなど、そのような支援を望んでいます」
台湾医師会 蔡明忠・事務局長
「実質的な支援こそ肝心だと話しました。法律は守りますが、最良の方法で行います」
台湾の医師免許がない場合、直接患者に触れて治療ができないため、当局は機器の操作指導などを望んでいるそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com.tw/b5/20150703/video/151836.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)