【新唐人2015年09月14日ニュース】
レノボ、ファーウェイ(華為)、シャオミ(小米)など中国企業の通信機器に、悪意あるソフトがあらかじめ搭載されている。ドイツのITセキュリティ会社が調査結果として明かした。利用者の個人情報、位置情報を盗み、メールや電話を傍受するスパイウェアが仕組まれており、取り除くことも出来ないという。
ドイツのITセキュリティ企業「Gデータ」は最新の調査で、中国企業のスマートフォンからスパイウェアが確認されたと公表した。「数多くの電話に(スパイウェアは)存在する」と同社セキュリティ担当アンディ・ヘイター氏は、大紀元の電話インタビューに答えた。
スマートフォン市場で急躍進するシャオミの機器「Xiaomi Mi 4 LTE」にも、3月に類似のマルウェアが搭載されていることをセキュリティ研究者が発見した。同社「Xiaomi Redmi Note」にも、スパイウェアがインストールされていることを、2014年7月31日の香港フォーラムIMAモバイルで研究者が指摘した。
ヘイター氏によると、一連のスパイウェアは中国にデータを送信しており、決して取り除くことが出来ない。セキュリティのため、利用者の唯一の選択は「新しい別な会社の機器を買うことだ」と述べた。
セキュリティ企業「Gデータ」が発見したスパイウェアを搭載した中国企業の通信機器は、ファーウェイ、レノボ、シャオミのほか、Alps、ConCorde、DJC、 SESONN、Xidoなど26の携帯モデルで確認できたという。
スマートフォンに搭載されたスパイウェアは「諜報目的ならば、完璧な道具だ」と、米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く「ラクーン・モバイルセキュリティ」のCEOマイケル・シャウロフ氏は大紀元の電話インタビューで答えた。
同社は2014年9月30日、香港で民主化を求める抗議デモ参加者を狙った、サイバースパイ活動があることを指摘した。メールや音声記録、位置情報、パスワードなどの個人データが悪意あるソフトにより収集されるという。大規模な組織的活動であることが推測されるため、シャウロフ氏は中国政府の関与を指摘した。
(翻訳編集・佐渡 道世)
大紀元Webより