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ISに中国当局の出兵は不可能

2015年11月27日
ISに中国当局の出兵は不可能

【新唐人2015年11月27日付ニュース】

 

 国際テロ組織ISISに対してあらゆる手段を講じるということが、国連で一致した。常任理事国としての中国は、出兵するか否かが焦点となっている。11月24日、フランスのオランド大統領がオバマ大統領と会談した。アメリカが空中補給、情報共有などを含め、より多くの面でフランスに協力し、共にISへの攻撃を強めるとオバマ大統領は意思を表明した。

 

ISの蛮行は、中国人にも及んでいる。中国人の人質・樊京輝氏は、11月18日にISに殺害された。11月20日の西アフリカで発生したテロ事件で、3名の中国人が命を落とした。中国当局がアメリカのように出兵などの実際の行動をとるか否かが注目されている。中国人の人質が殺された翌日の11月19日に、ネット上に軍界の退職者が観点を披露した。中国によるISISへの空爆は不可能であるとして、次の二つの理由を挙げた。①中国戦闘機の質が悪すぎ、長距離飛行する能力がない、②中国の空母は無事に中東地域に到着できるかどうかはまだ問題となっている。

 

11月20日の記者会見で、中国当局のスポークスマン・洪磊氏は、「政治的な手段でシリア問題を解決するというのが中国の一貫した主張であり、暴力の手段で問題を根本的に解決することはできない。」と発言し、中国は出兵しないという外界の予測を間接的に証明した。

 

ハードとソフトの両面において、中国の軍事実力が予想とはほど遠い。

 

アメリカは中国の軍事力に対して評価を行ったが、11月20日、VOAはアジア研究局のローラン氏は、「目下中国の軍事予算、兵力と研究開発などの軍事資源は実力に転換されていない。特に中国の軍内各部門の発展はバランスを欠いており、兵力の供給レベルもさまざまである。とにかく中国の軍事レベルは低い。」と発言した。同時に、アメリカ戦略と国際研究センターの中国問題専門家のチャンクス氏は、「中国軍隊は現在、武器の現代化を戦闘力に転化する力がない、各兵種間の連携行動はうまく取れず、訓練は教科書通りでやっており、臨機応変の能力が欠けている。」と同様な観点を述べた。

 

また、専門家らは、「中国共産党の硬直な政治体制が軍隊指揮システムに果たした作用も軍隊の作戦能力を大いに妨げている。たとえば、中共の一人の核潜水艦の指揮者が自分で決定を下すことができないことは中国軍隊の行動力を大いに制限することになる。中共軍内の腐敗は大いに軍隊の戦闘力を弱めている。」と言っている。

 

2015年2月、アメリカ議会研究報告は、中国軍隊の弱点は概ね二つあると分析した。一つ目は制度上の弱点で、指揮構造が古すぎ、人員資質が悪く、専門知識が乏しいなどがあげられる。二つ目は作戦能力上の弱点で、後方部隊の弱点、戦略空中輸送能力の不足、特殊任務を完遂するための飛行機の数が限られており、防空艦隊の不足と潜水艦攻撃を防ぐ能力の不足、特に地上、空中と海上の連携軍事行動の実施はほとんど不可能であることなどが挙げられている。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/11/25/a1237876.html (中国語)

(翻訳/張陽)

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