【新唐人日本2011年5月31日付ニュース】中国の食品問題は今や、中国国内の問題だけではなくなりました。最近、ロシア当局は中国から輸入した落花生、米、そばから基準値を超える重金属のカドミウムを検出したとして、中国の輸入元に返品しました。
ボイスオブアメリカによると、ロシアのザバイカルで中国から輸入した180トンの落花生から人体に有害な重金属成分“カドミウム”を検出し、中国の輸入元に返品したそうです。
また、中国と隣接するロシアの沿海地方でも、同じ原因で60トンの落花生を中国に返品。
ロシアの獣医学・植物衛生管理局によると、ロシア南部のクラスノダル地方や、アディゲ共和国でも、中国産そば175トンを差し押さえたそうです。これらのそばには品質証明書類がなかったうえ、異臭がひどかったそうです。
また、同管理局の報道官は、中国産米にも多くの問題があると指摘。肉類に関しては、ウサギの肉以外の中国産肉類の輸入を禁止。中国が食品安全問題を解決しないと、両国間の貿易に影響を与えると述べました。
アメリカのビジネスウィークはかつて、“壊れた中国”と題した文章で、“中国は改善できるのか”と、疑問を投げかけました。
文章は、中国の問題の根本原因は中国共産党当局の体制と管理にあると指摘しました。
“シアトルポスト”の調査によると、2009年、中国当局は中国産の有毒食品を他国産と偽装して輸出。数トンに上る中国産蜂蜜をロシア免税製品と装って、第三国経由でアメリカのタコマ港やロングビーチ港に輸出したそうです。経由国は他に、インド、マレーシア、オーストラリア、インドネシア、タイなどがあるそうです。
中国問題に詳しいアメリカの国会議員フランク・ウォルフ氏は国会演説で、“中国共産党は中国人の脅威だけでなく、全世界の脅威でもある。アメリカ政府と消費者は自らの価値観を常に守るべきだ”と述べたことがあります。
“新紀元週間”によると、当局の発表では、中国では毎年問題食品が原因で3億人が発病。社会のモラルの低下が主な原因に挙げられますが、その根本にあるのが、共産党の無神論、唯物主義論、および弱肉強食の闘争哲学だと指摘。中国社会はすでに手の施しようのない事態になり、共産党が存在する限り、毒食品は消えないともいいます。
中国共産党を毒をもつ木に例えると、各分野はまさに毒をもつ葉。毒の根源を取り除かない限り、毒をもつ葉は取り除いてもまた成長すると指摘します。
広東省深センでインターネット事業に携わる張さんは、“デジタルタイムズ”に対し、中国では品質監督局自体が不正を働くと述べました。共産党が一切のメディア、司法部門、衛生や品質検査などの管理機構を掌握しているため、独裁制度下では、官僚は個人の利益を最大視し、企業との癒着も必然的になります。そうなると、品質監督管理部門はただの飾り物に過ぎないといいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/05/26/a536725.html
(中国語)