【新唐人2016年2月26日】
中国人民元の継続的な下落に伴う景気減速により、中国の資産家が海外に資金を送っています。統計によると、過去18か月間にほぼ1兆ドルが流出しました。
フランスの『ル・モンド』紙によると、中国中央銀行の公表では、過去18カ月間の資金流出は1兆ドルに達しています。ブルームバーグは、昨年12月の海外への資金流出は1587億ドルだと報告しました。
今年1月の数字は、中国中央銀行は発表していませんが、さらに状況が悪化していると推測しています。
米・サウスカロライナ大学の謝田教授
「習近平政権の反腐敗運動以前、すでに大量の汚職官吏が資産を流出させました。数百億、数千億米ドルの規模です。外国投資、企業購入、技術購入など、様々な形で資金が流出しました」
中国当局は人民元を大量買収、個人の銀行カードでの海外生命保険の購入を禁止、企業と個人へあらゆる制限措置を講じるなど、大規模な資金流出の勢いを止めるように、多方面で介入しています。
しかしながら、中国国民や企業も、その対策に常に対応しています。例えば、一人毎年5万ドルの限度額ですが、50人の名義を集めれば、250万ドルを現金で海外に送ることができるようになります。
時事評論家 藍述氏
「やや豊かな人々の最初の関心が生活の質です。つまり、安全問題、次世代の教育問題です。現在の中国共産党政治システムを変更しない限り、資金流出は回避不能です」
人民元の為替レートの安定性を維持し、資金流出を防止するために、中国中央銀行にとって、現在、有効な対処法を見つけることは難しいと考えられます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/22/a1253978.html (中国語)
(翻訳/Ann ナレーター/佐藤 映像編集/李)