【新唐人2016年06年14日】
米国フロリダ州オーランドのナイトクラブ「パルス」で12日未明に発生した銃乱射事件の容疑者が、過激派組織ISのメンバーだったことが明らかになった。オマル・マティーン容疑者は閉店間際に銃を乱射。ほぼ「一曲分の歌」に相当する時間に40発以上を連射したという。さらに人質を取って立てこもった3時間の間にも殺戮を行い、合計50人が死亡、53人が負傷した。
計画的犯行 「一曲分の歌」の間響いた銃声
AP通信によると、オーランド警察は29歳のオマル・マティーン容疑者が事前に犯行を計画し、閉店間際に乱射したと指摘している。ちょうどこの日、非番時に同店の警備のアルバイトをしていた警察官が勤務中で、すぐさま銃で容疑者に応戦したという。
目撃者のハンセンさんは、容疑者は少なくとも40発以上連射し、ほぼ「一曲分の歌」に相当する長さの間、銃声が鳴り響いたと話す。
ばたばたと人が倒れてゆく中、みな隠れる場所を探して床を這い回り、トイレに逃げ込む人もいたという。
午前2時9分頃、店のフェイスブックに一刻も早く離れるよう呼びかける緊急警告文が掲載された。
現場に駆けつけた警察と容疑者の間で銃撃戦となったが、容疑者が人質を取って立てこもり、警官11名と睨み合う事態に。3時間後、容疑者が再び殺戮を始めたため、警察は爆発を起こして容疑者の注意を引きつける一方、装甲車で壁を突き破り突入、銃撃戦の末に容疑者を射殺した。
30分間にわたる最初の乱射の後、容疑者は911(110番に相当)に電話していた。「ISに忠誠を誓う」と話し、祈りの言葉を口走ったという。
「助けて」 息子からSMS着信
ナイトクラブで楽しむ人々の群れを、突如銃声が襲った。銃弾を浴びて床に倒れる人、這いつくばって身を隠す場所を探す人、トイレに逃げ込む人で店内は大混乱に陥った。
目撃者のロザリオさんは初め、銃声を店内に流れる音楽の効果音だと思った。だが、すぐにみな惨劇が発生したことに気づいたという。銃声は鳴り止まず、泣き叫ぶ声が響きわたった。ばたばたと人が倒れ、即死、あるいは負傷した人がいる中、人々は這いつくばって出口へと殺到した。
トイレから助けを求めてSMSを発信した男性と母親のメッセージのやりとりの内容を現地のWFTV-TVが報じた。
息子:ママ愛してるよ
息子:彼らがクラブで乱射してるんだ
母親:あなたは無事なのね
息子:トイレに隠れてる
母親:どこのクラブなの
息子:オーランドのパルス、ダウンタウンの、早く通報して、死んじゃうよ
母親:すぐに通報するわ、彼らはまだいるの?
息子:ママ早く通報して、僕はトイレに隠れてるて言って、死んじゃうよ
母親:どのトイレなの
息子:僕たちを人質にしてるんだ、彼は僕たちと一緒にいる
この後、男性からのメッセージ着信はなかった。
DJのリベラさんは、テレビ局の取材に対し、DJブースの裏に何人かと隠れていたが、犯人が撃った弾が不発だった隙に駐車場へと逃げ出したと話した。
オーランド警察は銃弾が貫通した警官のヘルメットの写真を公開し、容疑者は火力の強い銃を使用しており、犯行は計画的と発表した。
(オーランド警察は銃弾が貫通した警官のヘルメットの写真を公開)
史上最悪の銃乱射事件 広がる支援活動
ナイトクラブ「パルス」銃乱射事件の死者は50人を超えると見られ、米史上起きた銃乱射事件の中で最多の犠牲者を出した。重傷者も50人に上り、生死の境をさまよっている。
民間ではすぐさま犠牲者遺族への募金活動が起こり、僅か9時間の内に77万ドルの募金が寄せられた。また、献血センターには被害者のために献血しようと市民が駆けつけ長蛇の列をなしている。
米国フロリダ州オーランドのナイトクラブ「パルス」で12日未明に発生した銃乱射事件。合計50人が死亡、53人が負傷した
(Gerardo Mora/Getty Images)
(Getty Images)
(Getty Images)
(Getty Images)
(Getty Images)
(Getty Images)
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/13/a1270953.html
(中国語)
(翻訳/山田)




























