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中国人民銀行総裁が行方不明に、原因は人民元に重大な危機か、個人的事情か【微視頻】

2016年06月14日

【新唐人2016年6月14日】

 

6月12日から開幕した2016陸家嘴フォーラムで、重要な講演を行う予定だった周小川・中国人民銀行総裁が会場に姿を見せず、メディアを驚かせた。来賓席からもネームプレートが消えていた。主催者側は周小川の消息について不明としており、屠光紹・上海市常務副市長が周小川はフォーラムを欠席することは確かだと述べるにとどまった。

 

この一週間の内に周小川が行方不明となったのは今回で2回目である。前回は6月7日の中米戦略フォーラムで、記者説明会を突然キャンセルした。中国人民銀行総裁の周小川は「ミスター人民元」とも呼ばれる。今回2度にわたる失踪は、人民元に何か甚大な問題が生じたか、個人的な事情によるものかであろう。

 

個人的な事情によるなら、本人の身に何かが起こったと考えられる。事故か何かか、失脚したか、スキャンダルが起きたかの3つの可能性のうち、事故に遭う確率は少ないので、ほかの2つの可能性について考察してみたい。

 

周小川は融資規制を緩和し、レバレッジを効かせ、誰でもローンを組める貨幣政策を実施してきた。だが、この経済政策を中国共産党上層部全員が認めているわけではない。去年の株式市場、今年の不動産市場、さらにはP2Pローンの破綻は融資規制の緩和によってもたらされた。周小川失脚であれば、それは人民元増刷が行き着く所まで行った証拠である。

 

3つ目に考えられる可能性はスキャンダルである。今年5月、中国人留学生がバンクーバーの豪邸を1億6千万元(約25億7千万円)で購入したというニュースに世界は仰天した。留学生の苗字が周だったため、周小川の甥らしいとの噂が広まった。噂の真偽は別として、この噂のために周小川が中央紀律委員会に事情説明を求められたとも考えられる。留学生が周小川の親戚でなくとも、1億元もの外貨を支出できる家など普通ではないが。

 

人民元に甚大な影響があった可能性について述べよう。証券監督管理委員会の主席に就任した劉士余も同じく陸家嘴フォーラムを欠席しているのだ。劉士余が就任する前、とある大御所が中国経済は崖っぷちに立たされていると警告していた。中国金融に問題が発生したとはすなわち人民元に何かあったということだ。

 

奇しくも、中国人民銀行副総裁の張濤は6月12日の同フォーラムで、もしも金融機構が破綻した場合、再建すべきものは再建し、破産すべきものは破産すればよいと述べた。この弁を聞くに、中国の債務危機はいよいよ爆発するのではと考えられる。周小川は党上層部と会議しているのかもしれない。

 

2016年初頭、経済学者は、中国の債務残高はGDPの237%を占め、他の新興国の債務残高を遥かに上回っており、金融危機の爆発を招くか、更に長期にわたって失速する危険を増加させるだろうと警告していた。これほど大きな債務危機に際しては、人民元の破綻と銀行の破綻は免れないだろう。その根源は中国共産党体制と政治の腐敗にあり、単に経済改革だけではこの危機を乗り越えることはできず、政治の変革が絶対に必要である。すなわち共産党を解散し、人権の罪に問われる江沢民を逮捕することである。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2016/06/13/a1270937.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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