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英EU離脱で人民元が5年半ぶり最安値

2016年06月29日

【新唐人2016年6月30日】

国民投票でイギリスのEU離脱が確定した後、ポンドは対ドルで10%下がり、人民元も対ドル価値を下げ続け、1ドル6.65人民元と5年半ぶりの低水準に設定した。人民元の下落は今後も続くと専門家は見ている。

 

人民元は28日、対米ドルでプラス153pの6・6528人民元の5年半ぶり元安値に基準値を設定した。オンショア人民元市場でも5年半ぶり最安値を記録した。その前日27日には、中国中央銀行が人民元の中値を0・9%下落させた。昨年8月11日以来の下落幅だった。

 

人民元中値が急落したのは、イギリスのEU離脱を決めた国民投票の結果が外国為替市場を揺るがしているためだ。今後の人民元の先行きについて専門家が分析している。

 

クレディ・スイス・アジア太平洋地域投資コンサルタント・邵志銘氏:「われわれは今後3カ月の人民元の目標値は1ドル6・65元、12カ月では6.90元と見ていますが、この2~3日ですでに3カ月の目標値に達しました。今後市場が落ち着いてくれば、ほかの為替の動きを見つつ、将来人民元が下落する危険がないかどうか見ていきます。」

 

DBS銀行経済研究部エコノミスト・周洪礼氏:「われわれは今後の人民元の下落幅は段階的なものとなり、突然大幅に下落するようなことはないと見ています。人民元は対米ドルで6.7元まで下落する可能性があり、もしも明らかな状況の好転が見られなければ、1ドル6・9元まで下落する可能性があります。」

 

大和証券は、2度目の中国からの資金流出が始まっており、今後人民元は対米ドルで7元にまで下落した後そのまま下落を続け、年末には7・5元にまで下落すると予想している。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/29/a1273645.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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