【新唐人2016年07月02日】
中国国務院台湾事務弁公室の報道官は6月29日、台湾の新政権が今日までに「1992年合意」(中台が共に「一つの中国」の原則を確認したと中国が主張している)を認めないため、両岸(中台)の連絡・交流のメカニズムは停止したとし、「全責任は台湾側にある」と述べた。これに対し、アメリカの専門家は「中国政府は台湾新政権に対し強圧的な態度を示して出方を見ている」と指摘、アメリカ政府は蔡英文台湾新政権を支持すべきだと述べた。
ルパート・ハモンド=チャンバース米台経済協議会会長:「(この発表は)別に驚くに値しない。中国政府の戦略はあらゆる事案で台湾を譴責することだからだ。」
台湾の蔡英文総統が先週から外遊に出ている隙に、今年5月20日の総統就任式以来、中台の交流メカニズムが停止しているとのニュースが流れた。そして6月29日、中国国務院台湾事務弁公室報道官の「全責任は台湾側にある」との発言に至った。
ルパート・ハモンド=チャンバース米台経済協議会会長:「中国政府の戦略は、圧力を加えて台湾との関係を緊張させ、蔡英文政府を守勢に回らせて、自分たちの利益を獲得し台湾を束縛することだ。」
チャンバース氏は、蔡英文政権は発足後、機敏かつ透明なやり方で、中国と建設的な交流を築こうと努めてきたと指摘する。
ルパート・ハモンド=チャンバース米台経済協議会会長:「重要なことは、中国が台湾に難癖をつけ緊張を高めていることについて、アメリカがいつ出て行ってこの問題に関与するかだ。」
ジョージ・W・ブッシュ政権で国家安全保障を担当した元大統領補佐官のスティーブン・ハドリー氏はワシントンDCで、中国政府がわざと台湾の新政府を試しているとして、アメリカは蔡英文総統を支持すべきだと主張した。
元大統領補佐官国家安全保障担当・スティーブン・ハドリー氏:「蔡英文総統は中国に対し双方とって有益な方法を提示したのに中国はそれを受け入れなかった。中国は蔡英文を押さえつけ試すことを選んだのだ。アメリカは蔡英文を支持すべきだと考える。」
ハドリー氏はアメリカ政府が中国に対して直接その発表の目的を明らかにしたうえで撤回させ、双方の現状維持を呼びかけるべきだと述べる。
元大統領補佐官国家安全保障担当・スティーブン・ハドリー氏:「蔡英文が中国政府の思い通りにはならないと意思表示したその時がまさに関係を正常化するチャンスだ。だがしばらくは様子を見ることになるだろう。」
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/30/a1273819.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)