【新唐人2016年7月25日】
18日から、中国の河北省では暴雨が降り、18基のダムが全面放水され、邯鄲(かんたん)、邢台(けいたい)、石家庄(せっかしょう)が大きな被害を受けています。一部の村落では、放水の知らせを受けず、死傷者が多く出ています。被災者が道路を封鎖し抗議を行いましたが、特別警察に抑えられ、数人が逮捕されました。
23日、邢台市政府が外部へ通達したところによると、19日から21日まで、邢台市で連続的に暴雨が発生し、23日7時までに、25人が死亡、13人が行方不明となっています。しかし、ネット上では、邢台市では百人余りの人が死亡したと伝えられています。
22日午後、邢台市の被災者数百人が高速道路に集まって、現地政府が情報を封鎖し、災害情況について、うその報告をしたことで抗議しました。
23日、大賢村(だいけんそん)村民が、20日夜明けに、現地政府がダム放水を知らせず、多くの人を死亡させたことを『新唐人テレビ』に伝えました。
邢台市大賢村容さん:「本当にひどいです。大賢村だけでも死傷者がこんな多いです。私達の家は押し流され、商売道具も何もなくなった。家に帰るにもどこに住めばいいのですか。政府は何をしているのでしょうか。放水の前に知らせもしないなんて。」
河北省で災害が最も酷いのは石家庄井陘(いけい)県で、80体の死体が見つかり、行方不明者は百人以上です。
井陘県梅さん:「ひどかったです。水路が全部詰まってしまった、ダムが放水を始め、水が破裂したように人を全部吹き飛ばした、80人くらいの死体が水から上げられた、まだ、たくさんの人が見つかっていません。叔父の息子も見つかっていません。小作村が水浸しで、部屋中泥だらけです。」
ネットで人探しの書き込みをした重慶(じゅうけい)市の牟(む)さんが、ダムの放水時、石家庄に出稼ぎにいった親戚が友達と池で釣りをしていて、行方不明になりました。
重慶市の牟さん:「ダムが放水の時、警報がなかった。巻き込まれたところに小さい村があって、5,6人が釣りをしていた。放水の始めに水の勢いが凄くて、邢台市ではたくさん見つかったが、政府は探させないし、ダムがまた放水するみたいです。」
しかし、中国共産党政府が公表した数字は民間と大違いです。河北省民政庁の通達によると、22日18時まで、全省の11市区の142県と定州(ていしゅう)市、辛集(しんしゅう)市が災害を受け、死亡者は36名、行方不明者は77名です。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/24/a1277615.html (中国語)
(翻訳/小松 ナレーター/淳萌 映像編集/李)