【新唐人日本2011年7月12日付ニュース】7月8日と9日、中国共産党中央水利工作会議が開かれ、常務委員9人全員が出席し、共産党史上最高規格の会議となりました。会議では、今後10年間水利投資を倍増させる事が求められました。しかし、根本的な考え方を変えない限り、このような投資は全く意味をなさないと、専門家は指摘します。
水利専門家の王維洛さんは、自然に形成された河川に、中国共産党当局はダムを造り、河川の生態環境を破壊し、山崩れなどを招いていると指摘します。
水利専門家 王維洛氏:「こんなに長年管理してもダムの50%、約4万箇所が不安全です。中央政府の投資が増えるほどダムがますます増えています。洪水と干ばつの防止もできないのに無意味です 付近に住むのも危険です。つまり中国の洪水災害はダムの不安全が原因です」
王さんの分析によると、当局の水利投資は予期した目的に達せません。汚職腐敗のほか、また別の原因があると述べます。
水利専門家 王維洛氏:「中国が全く考慮しないのがダムの寿命です。中国のダムの問題は 外国のとは違って、解体できないのです。寿命が来るとダムを解体し、河流を元に戻すのが通常ですが、中国は水土流失が深刻でダムに泥が沈んでいるため解体すると沈泥が河に流れ込み洪水を引き起こします」
今回の水利工作会議では、今後10年間の毎年の平均投資を2010年の2倍、4兆元を目標に打ち出しました。王さんは、当局の水利投資はGDPの伸びが目的で、このようは考え方を変えない限り災害が増えるだけだと指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/07/11/a558073.html.
(中国語)