【新唐人2016年08月26日】
国際移植学会が香港で開催されています。18日、中国の政府系メディアは「中国の臓器移植体系は国際的に認められた」と宣伝しましたが、国際移植学会のオコーネル会長は19日、これを否定し、中国政府は移植に使われる臓器の提供元について説明する必要があると強調しました。
中国政府は2015年1月以降、死刑囚の臓器を摘出し移植する行為を停止していると述べていますが、それでは中国で大量に行われている移植手術の臓器提供者は誰なのでしょうか。国際移植学会のオコーネル会長は中国政府に説明するよう求めました。
国際移植学会会長・オコーネル氏:「国際社会の多くの人々は中国が変わったとは信じていません。死刑囚の臓器を使用していないこと、中国人の臓器を販売していないことを、中国政府自身がはっきりと説明する必要があります。」
オコーネル会長はまた、国際移植学会が中国の臓器移植体系を受け入れたなどと誤解しないでほしい、とも強調しました。
国際移植学会会長・オコーネル氏:「中国の過去数年間のやり方に国際社会が非常に震撼しているということを知るべきです。これは非常に大事なことです。中国移植センターの行為により、中国政府への反感はますます高まっています。」
同学会では死刑囚の臓器の使用を禁じていますが、18日に行われた中国関連会議で問題となりました。
チャップマン前同学会会長は『ニューヨークタイムズ』の取材を受け、「会議が始まって間もなく、ある発言者が提出した論文資料がこの規定に違反している」と話しました。
チャップマン前会長によると、同学会は規定違反の同研究について、すでに調査を開始したことを明らかにしました。
また、アメリカ臓器移植ジャーナルは学会開催の前日、中国政府が臓器移植問題を解決したとの証明もなしに、国際移植学会が今年の学会開催地を香港としたことを批判する記事を発表しています。
学会が行われた会場の外では、法輪功の団体が抗議活動を行い、法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出し販売するのをすぐさま止めるよう中国政府に対し求めました。
香港法輪大法学会代表・簡鴻章氏:「会議に参加している医者や学者など国際的な専門家に、中国政府が強制的に生きたまま臓器を摘出している事実を知ってもらうため、ここで抗議を行っているのです。医学界が中国政府のこのような行為、法輪功への迫害を止めさせるよう呼びかけています。」
アメリカの中国移植問題研究家、グッドマン氏とギルガー元カナダアジア太平洋州担当大臣、弁護士のデービッド・マタス氏が今年6月に発表した報告によると、中国政府は毎年6万~10万ケースの臓器移植手術を行っており、2000年から現在に至るまで少なくとも150万ケースの手術を行っています。
中国政府発表の1万人の死刑囚を除いても、これほどの膨大な量の臓器移植が臓器寄贈システムが非常に遅れている中国で行われていることは、理解の範疇を超えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/08/20/a1282200.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)