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胡春華が総書記就任断念か?習近平再任を促す党規則変更求める

2016年09月20日
胡春華が総書記就任断念か?習近平再任を促す党規則変更求める

【新唐人2016年9月20日】

第18期中国共産党中央委員会第6回全体会議(6中全会)の開幕が近づいているが、広東省党委員会書記の胡春華が中心となって現行の政治構造を変更するよう求めている。かつて未来の党総書記候補とも目された胡春華のこの動きは、習近平が既存の政治体制を廃止する計画だとの情報が正しかったことを間接的に証明するものである。

 

香港誌『動向』9月号は、8月28日に行われた党中央政治局生活会議が予定時間を大幅に超過して夜の10時にやっと終わったと暴露した。会議では、胡春華、王滬寧、韓正ら3人の政治局委員を含む計46人の党中央委員、候補委員が連名で「中国共産党政治局常務委員と委員の構造」における若干の規則について変更するよう求めた。

 

同誌によれば、構造を変更する目的は「習近平が3期目の総書記と中央軍事委員会主席に順調に再任できるように、障害となる規則を取り払うこと」であり、また同時に、国情や形勢を見て、「王岐山が規則に則って政治局常務委員と中央規律検査委員会書記に再任できるように」するためであるという。

 

これより前に、習近平が「中国共産党政治局常務委員制度」を廃止し「後継者を指名」することを阻止するとの噂が流れ、胡春華に注目が集まっていた。なぜなら、慣例に従えば、胡春華は習近平から後継者に指名される可能性が最も高いと目されていたからである。

 

時事評論家の唐靖遠氏は、胡春華が習近平に再任させるために規則変更を連名で求めているというのが事実ならば、胡春華はすでに自分が後継者となれないことを知っているのだろうと指摘している。これは、かつて香港メディアが報じたように、習近平が既存の政治体制を廃止する計画だとの情報が正しかったことを、間接的に証明するものだ。

 

香港誌『争鳴』は今年4月号で、習近平が3月2日に行われた中央政治局の会議で、党上層部で固定化している「指導者グループ」の派閥がもたらす弊害が拡大していると述べていた。

 

引退後の元老が後継者の人事を行うようになったのは鄧小平が最初で、1989年の天安門事件後に、後継者として予定されていた江沢民を信用せず、胡錦濤に次期総書記の任に就かせた。だが江沢民は党幹部を汚職や抜擢などによって篭絡し自分の勢力を強化して、胡錦濤から実権を奪い取った。

 

同誌は昨年12月号で、胡錦濤が第18期中国共産党中央委員会第5回全体会議の直前に何度も政治局に書簡を送り、2012年の第18期中国共産党中央委員会より前に提議され認められた第19期、第20期の中央政治局指導者の核心的メンバーリストを無効とするよう求めていたことを報じた。書簡の中で、胡錦濤は江沢民について、自分自身のことを「党の化身」であると思っており、政治局常務委員会よりも立場が上であると思っていると名指しで批判していたという。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/09/19/a1287181.html(中国語)

(翻訳/白白)

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