【新唐人2016年10月22日】
今月17日午前8時、中国国有鉄鋼大手、武漢鋼鉄集団からリストラされた元従業員が本社ビル前で抗議デモを行いました。当局に連行された者もいた模様で、デモは午後まで続きました。
中国メディアによると、中国鉄鋼業界で国内2位と6位を占める国有の上海宝鋼集団と武漢鉄鋼集団が9月21日に合併することを発表しました。それに先立ち、昨年75億人民元(約1151億円)の損失を出した武漢鉄鋼は昨年12月以降、従業員の半数に当たる5万人を解雇してきました。52歳以上の従業員は「早期退職」しなければならないなどのリストラ案に不満を抱き、抗議活動に踏み切りました。
中国の人権ウェブサイト「民生観察工作室」は、同社が退職者に支払う補償金は毎月数百人民元(1万円前後)で、これでは生活を維持できないと訴えるデモ参加者の声を報じています。
山東省の鋼鉄業者・李さん:「宝鋼と無条件で合併したということは、武漢鋼鉄の従業員は全員解雇されるということ。会社はまだ具体的な措置に言及していない。」
19日、記者が電話取材を申し込みましたが、武漢鋼鉄側は取材を拒否しました。
武漢鋼鉄従業員:「私たちはよくわかりません。」
中国鉄鋼産業は過剰生産に陥っており、景気低迷が続く中で、多くの鉄鋼工場が閉鎖しました。中国メディアの報道では、鉄鋼業界では今後50万人の人員削減を予定しています。
「3ヶ月間給料が支給されていない。昨年3月から給料は半減され、すべての社会保険が取り消された。会社は破産していないのに給料は支払われない。働いても収入はゼロだが、働かなければ解雇される。」武漢鉄鋼の従業員がネットにコメントを投稿しました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/19/a1292411.html (中国語)
(翻訳/王大同 ナレーター/淳萌 映像編集/李)