【新唐人2016年11月10日】
アメリカ大統領選挙のフィーバーぶりに中国でも関心が集まり、政府系メディアはこぞってアメリカの民主的な選挙を批判する特集を組んで報じていた。しかしいざ投票日を迎えるに際し、政府のメディア管轄機関はメディアに対し、開票結果をライブで報じるのを禁止する極秘指令を通達し。一方、中国のブログサイト新浪微博では米大統領選への関心がピークに達し、関連記事の閲覧数は開票時には12億以上に達した。
各州の選挙結果が続々と発表されていた11月8日午後8時20分、カリフォルニア大学バークレー校のメディア学科の大学院の教師と学生が運営する「中国数字時代」というサイトは、メディアを管轄する北京市新聞出版広電局がメディア各社に対して極秘の報道規制命令を通達していたとする情報を発表した。
この極秘指令はアメリカの大統領選挙に関するもので、電話によって通達されたものだという。内容は(1)インターネット情報室によって停止するよう求められていたテンセント、捜狐と網易のライブ報道を取り締まり、厳しい批判を行うとともに、状況によっては処罰を行う。(2)ライブ報道や断片化の情報を流さないとの指令を実施する。(3)もしライブ映像を流しているサイトがあれば通報すること、総局と北京広電局がすぐに撲滅する。
米大統領選挙合戦がヒートアップしてきた頃、中国の政府系メディアはこぞって特集を組み、アメリカの民主制度と大統領直接選挙制度を批判していた。
一方、政府のアメリカ敵視とは異なり、多くの中国国民はアメリカの大統領選挙に対して大きな関心を持っている。
『大紀元』が11月9日に報じたところによれば、開票が始まり当選が決まった時刻には、中国のブログサイト新浪微博で、「米大統領選挙」に関する話題の閲覧数は12億を超え、関連コメントは67万件以上に上がった。
あるネットユーザーは、「たった今、微信朋友圏(中国のチャットアプリ)の選挙話題が爆発的に増えている。民主選挙を経験した。アメリカの選挙を!」とのコメントを投稿している。
今回米大統領選挙に中国国民の関心が高まった理由は、映画よりもドラマティックな展開だったことのほか、アメリカを手本として中国の政治改革を望む国民の意識が反映されたためだと、考えられる。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/11/10/a1295986.html(中国語)
(翻訳/白白)