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中国政府寄りメディアが江沢民親子を攻撃【禁聞】

2016年12月02日

【新唐人2016年12月02日】

中国公安当局はこのほどプライバシーが漏洩する恐れのある場所での監視カメラ設置の禁止に乗り出しました。中国政府寄りの香港メディア『東網』は政府の監視システムについて特集報道を組み、江沢民親子らが深く関わる「金盾(きんじゅん)計画」について詳しく報じました。

 

現在公安部が擁する「大情報システム」は、江沢民が政権を掌握していた1998年に密かに作り上げた膨大な監視システム「金盾計画」がその起源であると指摘しています。行動が政府に監視されていることを、ほとんどの中国国民が知らないといいます。

 

報道は、この「金盾計画」を推進した主謀者は江沢民と長男の江綿恒(こう めんこう)、前政法委員会書記の羅乾(ら かん)、前公安部副部長・金盾計画組長の張新楓(ちょう しんふう)、さらに逮捕された前公安部情報通信局総エンジニアの馬暁東(ま ぎょうとう)であると名指ししました。

 

公安部が主導するこの膨大な監視システム構築計画は国民のプライバシーを著しく侵害しているのに、公安部はただ「業務のため」と言うだけで、公金税金を勝手に使っていると報じました。数百に上る一級、二級都市の投資は各都市につき数億人民元にも達するといいます。

 

『東網』の報道について、専門家は違和感を感じています。

 

米国在住時事評論家 唐靖遠氏:「報道はまず始めに公安部がこの条例を出した背景を問題視している。この条例はすなわち公安当局が長期に亘って広大な面積において国民のプライバシーを違法に侵害していたことを認めている。報道ではさらに金盾計画が問題を引き起こした元凶であると示唆している。」

 

米国在住時事評論家の唐靖遠(とう せいえん)氏は、金盾計画の問題を取り上げた次には、粛清が始まるだろうと分析しています。

 

米国在住時事評論家 唐靖遠氏:「人事異動が行われるほか、馬暁東のように逮捕するということも考えられます。どんな手段を使って粛清しようとも、ただ一つ確かなことは、その矛先は江沢民父子に向かっているということだ。」

 

中国問題専門家 横河氏:「江綿恒は中国国内にネット制限を設けることを考えついた人間です。中国を世界のインターネットから分断し、中国独自のネットを構築しようとしました。そして金盾計画で主要な役割を演じた中国網通社の社長でもありました。」

 

『東網』はさらに11月29、30両日にも、中国政府が監視システムを乱用していると指摘する関連記事を掲載しています。また、『東網』傘下の『東方日報』も30日、「江沢民時代に始まった監視システム」と題する総合記事を掲載しています。

 

米国在住時事評論家 唐靖遠氏:「東網は比較的中国政府寄りのメディアですが、元国家主席の江沢民を名指しで激しく批判するキャンペーンをしている。政権高層部における権力争いがメディアにも波及していると言え、これらの報道に踏み切ったのは、どちらの側につくかの意思表明でもあると言えます。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/12/01/a1299622.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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