【新唐人2016年12月15日】
12月10日の世界人権デー前、米議会では、世界各国の人権侵害加害者に制裁を与える権限を米政府に与える法案が通過しました。同法案は上下両院で通過しており、大統領の署名後、法律として成立します。
「グローバルマグニッキー人権責任に関する法律」が米下院通過後、8日に上院も通過しました。同法案は米国政府に世界各国の人権を侵害する者に対し制裁を加える権利を与え、米国への入国禁止や、彼らの財産凍結と交易禁止が含まれています。
米国のNGOフリーダムハウス・アドボカシーマネージャー アニー・ボヤジャンさん
「この法案は米国政府に初めて提供された全面的な手段です。人権を踏みにじる者や腐敗官僚にその行為の責任を負わせるものです。この法律は世界のどんな人も末端から上部官僚まで。皆制裁を受ける対象となり得ます。」
現在同案はホワイトハウスに提出され、オバマ大統領の署名を待ち、米国の法律になります。人権派弁護士は世界各国に、このやり方を見習い世界各国で法律の防壁の確立を呼びかけています。
台湾人権派弁護士 朱婉琪さん:「米国で通過したこの責任追及法案は、世界で類似の立法に基づいて処理することに非常に重要な意味があります。私達もフランス、スイス、日本、シンガポール等に呼びかけます。特に中共の人権侵害者が財産を移した、これらの国は全てこの問責法案を作ることができます。国際的な法律の防壁を作り、国際的な人権侵害者に対し本当の第一線の制裁効力を持つのです。」
法案は、米国国務次官補が毎年国務省に制裁リストを提出することを提案しています。
米国のNGOフリーダムハウス・アドボカシーマネージャー アニー・ボヤジャンさん
「この法案のもう一つ特別な部分は、国会議員と国務次官補だけが制裁を提案するだけでなく、国際NGO団体にも提案が許されているところです。」
「法輪功迫害追跡調査国際組織」 スポークスマン汪志遠さん
「以前米議会に対し10783の責任部署と、16325人の法輪功学習者を迫害した責任者のリストを提供しました 。」
人権侵害者の海外逃亡と財産移転の退路を断ちます。中国では反腐敗の名による粛正で、過去3年間で100人以上の省部クラスの官僚が降ろされました。その中の半数以上が国際人権組織に指名された人物で、残酷な方法で法輪功学習者を迫害し人権を侵害した記録に載せられています。
台湾人権派弁護士 朱婉琪さん:「私達も中国国内で行いたいです。現在まだ酷刑迫害、違法殺人が行われています。これらは法案の中で全て制裁対象です。迫害をやめなければ孫子の代まで災いし、失う物が大きいのです。」
法案が通過したのはまさに世界人権デーの直前でした。世界25か国の国と地域から、江沢民(こう たくみん)元国家主席が法輪功学習者に対し残酷な弾圧を行い人権を侵害したことを刑事告発する200万人分の署名が集まりました。
台湾人権派弁護士 朱婉琪さん:「犯罪の首謀者を将来裁判で裁く前に、全世界で法律の防壁を作り、逃げ場をなくしています。」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/12/10/a1301260.html、(中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/根本 映像編集/李)