【新唐人2016年12月20日】
文化大革命時代、地方の農村に下放された上海出身の元知識青年数千人が待遇改善を求め、毎週水曜日に上海市内の民政局に集まって陳情活動を行っています。参加者によると、僻地での勤務を終えて上海に戻った20万人以上の元知識青年は、年金が低すぎるために生活もままならず、治療も受けられないほど困窮していると言います。
陳情活動は10年以上続いていますが、弾圧されてきました。今月には上海市公安局が横断幕やスローガン、歌を禁止し、違反者は罰せられるとの新規定を定めました。数千人に上る元知識青年が14日、プラカードを掲げスローガンを叫んで請願活動を行い、百人近い警官が警備に駆けつけましたが、衝突は起こりませんでした。
上海の人権活動家の毛恒鳳(もう こうほう)さんは、数千人に上る上海の元知識青年が長期に亘って陳情を行う過程で、いつも弾圧されてきたと語ります。
上海在住人権活動家 毛恒鳳さん:「元知識青年は毎週水曜日に民政局へ請願に訪れています。毎回数千人規模に上ります。彼らの年金は上海の労働者の年金よりも低く、待遇改善を求めてきましたが、その度に拘留、逮捕、収監などの憂き目に遭ってきました。」
元知識青年、張維敏(ちょう いびん)さんは、辺鄙な地方で30年間の勤務を終え退職した上海の元知識青年が毎月受け取れる年金は1800人民元(約3万円)、40年勤務者でも2000人民元ほどで、上海の労働者の年金より1000人民元以上も少ないと話します。張さんは陳情活動中3度捕まり、そのうち1度は「労働教養」の罰に処されました。
上海在住の元知識青年 張維敏さん:「ここにいるのはみな上海に戸籍を持つ元知識青年です。私達は地方で働いたため退職後の年金が少なく、治療を受けることもできません。1800人民元の年金では入院もできず、本当に不公平です。上海の基準に合わせるべきでしょう。」
張さんは、当時250万人の上海出身の知識青年が新疆ウイグル自治区や黒竜江、安徽、江西各省などの辺鄙な地方へと下放されて働き、そのうち20万人以上が上海へ戻って暮らしていると話しています。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/12/15/a1302109.html(中国語)
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/白白 映像編集/李)